ウクライナ軍東部でハリコフ広範囲奪還もロシア軍反撃で大規模ブラックアウト 2022.9.12

BBCより

ウクライナでは、東部ハリコフ州で、ウクライナ軍が奮闘し、領土を大きく奪還。ロシア軍は撤退した。

するとロシア軍は、市街地やインフラへの攻撃を強めており、11日には、多くの火力発電所が破壊され、ウクライナ東部が広範囲に停電。ブラックアウトに陥った。これにより、ウクライナの推定900万人が電気を失っているとのこと。これは、今ウクライナに残っている人口の40%近くとみられる。

発電所が破壊されているので、今後も電力の供給が危ぶまれている。特に冬の寒い時期に、電力が不足することは致命的である。ゼレンスキー大統領は、ロシアを非難している。

また、問題となっているザポリージャ原発への電力も停止したことから、安全対策として、原発も稼働を停止して、冷却をおこなっている。今月初頭から、ザポリージャ原発に調査に入っていたIAEAのグロッシ事務局長は、9日、人員確保も難しく、ザポリージャ原発の事故のリスクが高まっていると警告していた。

www3.nhk.or.jp/news/html/20220910/k10013811941000.html

ロシア軍がこのまま引き下がるとも考えにくく、軍隊を再編成しているとの情報もある。

ウクライナ軍は、クリミア半島に近い南部でも奮闘しており、領地を奪還しつつある。ウクライナ側は、西側にさらなる武器供給を要請している。

www.timesofisrael.com/ukraine-reclaims-swathes-of-territory-as-russia-retreats-attacks-infrastructure/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。