シファ病院内捜査継続中:武器や地下トンネルも発見 2023.11.17

An IDF handout photo showing weapons uncovered in Shifa Hospital in Gaza City, cleared for publication on November 16, 2023. (IDF)

シファ病院で武器・トンネル発見

イスラエル軍は、ハマス司令室があるとみているシファ病院で、ハイテク技術も使いながら、建物一つ一つ各階の捜査を続けている。これまでのところ、院内での大きな戦闘や死傷者は報告されていない。

昨日から続けて武器や、ハマスが残した資料などを押収している。さらには、シファ病院敷地内にトンネルの入り口を発見している。

このトンネルだが、破壊は容易くない。深さは20-80メートルに及ぶものもある。中には爆弾などが仕掛けられているので、兵士は中には入らず、何か物質のようなもの(Gel?)を流し入れて破壊する。

エルサレムポストが伝えたところによると、シファ病院にあったトンネルの破壊の爆発で、ベイトハヌーン近くの道路3か所で、煙があがったという。トンネルでつながっていたのだろう。

イスラエル軍はこれまでにトンネルの入り口シャフト130本を破壊した。しかし、トンネルがどのようにつながっているか、完全にはわからないので、どれぐらい破壊しているのか、あとどれぐらい破壊が必要なのかは不明とのこと。

16日、ガラント防衛相は、地下になにか重要な発見があることがわかったとして、捜査は次の段階に入ると発表した。

シファ病院外では激しい戦闘続く:女の子ベッド下にロケット弾発見

イスラエル軍によると、ガザ市西部については、制圧を完了し、ハマス関連の場の場所はすべて一掃したとのこと。以下はその激しい戦闘の様子。地中海に面する港でも戦闘になっている。

IDFによると、ガザの中では、ハマス関連地点や、ロケット発射地をさがすならまず、学校や病院に行けばよいというほどに、組織的に民間人を盾にしていたということが明白だという。

ハマスは、イスラエル人を無差別に攻撃するだけでなく、ガザ市民も無差別に攻撃対象にさせていたということである。昨日は、かわいい女の子の部屋のベッドの下から、ロケット弾が発見されたとして、世界に発信した。

www.timesofisrael.com/idf-shares-footage-of-rockets-discovered-under-young-girls-bed-in-northern-gaza/

<海外メディアへの情報公開について>

以下は、外国メディアを伴ってシファ病院を取材させている様子。国際法によると、病院への踏み込みは、そこが戦争目的に利用されていたことが十分立証しない限り、戦争犯罪とみなされる。イスラエルは今、大きなリスクをしょって、シファ病院に突入しているということである。しかし、その分、確信もあるということである。

なお、この取材にBBCは招かれなかった。間違った情報でイスラエルを避難するよう誘導するかのようなニュースを流しているからである。BBCはこれを認めて謝罪したが、これが初めてではないため、今回はBBCを外したということである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。