イラクのISIS:モスルのクリスチャン社会消滅へ 2014.7.20

www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-28381455

シリア・イラクで勢力を伸ばしてイスラム国家を宣言したISIS。イラクで最初に制覇した大都市モスルのクリスチャンに対し、19日正午を期限に、「イスラムに改宗するか、特別税(払える額ではない)を払うかを選べ。どちらも選ばない場合は殺す。」と言った脅迫をしていた。これはかつてのイスラム帝国が、異教徒に対してとっていた処置である。

期限の19日が近づくと、ISISは、クリスチャンの住居に”N”マークをつけて、虐殺の準備を始めたかのようにみえていた。
昨日19日、モスル最後のクリスチャンが脱出し、世界最古とも言われるモスルのキリスト教社会は消滅するに至った。

ISISは、シリアで270人を殺害。イラクでも6月だけで2400人が死亡。このうち1500人が民間人。(CNN)
edition.cnn.com/2014/07/18/world/meast/iraq-isis-christians-threatened/

イスラエルがガザで民間人を殺害していると世界は非難するが、イラクでのISISの残虐行為には世界は目をつぶっているかのようである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

1 comments

その通り!!常に理不尽な事ばかりで本当に腹立たしいと言うか虚しくなる。沢山の方に貴方のを読んで頂きたい!

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