イスラエルのレイプ・クライシス・センターが国連に10月7日のハマスの性暴力を書面で訴え 2024.2.22

昨年12月4日国連前で行われた、ハマスによる性的暴行を訴えたデモDemonstrators gather during a ‘#MeToo unless you are a Jew’ protest outside of United Nations headquarters in New York City on December 4, 2023. (Charly Triballeau / AFP)

レイプ・クライシス・センターが国連訴え:35ページにわたる証言

www.1202.org.il/en/

10月7日早朝、ガザから、ハマス戦闘員ら3000人が、イスラエル南部国境地域に侵入し、約1200人が虐殺され、250人が拉致された際、性的な拷問虐殺という大犯罪が行われていたと、イスラエルのレイプ危機センターが正式に国連に訴えを提出した。

報告書は35ページに及び、非常に恐ろしい内容となっている。証言は、解放された人質や、現場での遺体処理にあたったZAKAのボランティアなどである。

ハマスに襲撃された音楽祭跡地(Menahem Kahana/AFP)

今回とくに強調されているのは、ハマスがレイプを武器として使っていたという点である。犠牲者たちの痛みがより増すよう、夫や家族の前でレイプされ、その間か、その直後に虐殺されていた。

性器切除や、臓器を切り出された上に、性器に鉄の棒が突き刺されていた女性、四肢を切断されていた女性などである。

こうしたニュースは時々出てくるのだが、世界はそれよりも、ガザでパレスチナ人2万9000人(このうち1万2000人は武装テロリスト)が死亡し、餓死者も出はじめているということに集中し、ハマスの異常な暴力にはなかなか目を向けないという厳しい現実がある。

根本的にハマスは、恐ろしいテロ組織に他ならないということ。そのハマスは逮捕されるべき存在であることが、どういうわけか、なかなか世界にはわかってもらえないということである。

www.timesofisrael.com/israeli-report-submitted-to-un-on-hamass-mass-scale-weaponization-of-rape/

痛みを共有し立ちあがろうとするイスラエル人たち

イスラエルでは、そういう世界にむけて、怒りを表現するクリップが出されたりしている。

音楽フェスで生き残った人を題材にした歌

以下は、人質にとられた夫を待つ身重の娘を思って歌った歌

以下はエイヤル・ゴランの「アムイスラエルハイ(イスラエルの民は生きている)」を含むクリップ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。