www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4628929,00.html
予報されていた通り、イスラエルでは、北部ゴラン高原で木曜朝から雪が降り始め、だんだん南下して、金曜朝までには、ベエルシェバやアラッドなどネゲブ地方にまで雪が降った。
エルサレムでは、これまでに何度かオーバーすぎる雪警報があっては肩すかしとなっていたが、今回は、本当に本降りとなり、金曜朝9時現在で20センチの積雪となっている。時々ひょうになりながらも、まだ雪が降り続いている。
朝起きて窓を見ると、ひさしの下で鳩が丸くなって固まっていた。凍死しているのかと思ったが、ちょっと窓をさわると首を動かした。
テレビでは、普段なら買い物客でごったがえすマハネイヤフダ(市場)の店のほとんどが閉まったままになっている様子を報じていた。安息日入りの金曜に店が閉まるのは15年ぶりだと、開店しているわずかな店の店主。
路面電車は走っているが、バスは停止している。エルサレムに続く1号線、443号線は状況に応じて閉鎖を繰り返している。死海への道路90号線では、道路上に大きな穴が発見されたことと、鉄砲水の危険性もあるため、通行止めとなっている。
学校は休み。積雪のある地域ではすべての遠足も中止。家族そろって、家にこもる週末というちょうどよいパターンになった。
北部ではすでに先週から雪が降っていたが、今回の雪嵐で、昨夜妊婦を乗せた救急車が立ち往生となり、救急車の中で女の子を出産させた。生まれたあと、救急車の外で踊り回る男性家族たちの様子が伝えられた。
雪はこのまま土曜から日曜朝まで続くとの予報である。
それでも祈る!雪の嘆きの壁中継
www.jpost.com/Israel-News/WATCH-Western-Wall-blanketed-in-white-as-snowfall-begins-in-Jerusalem-391615
<みごとな準備態勢>
今回、エルサレムでは、雪に備えて除雪車を230台準備。道路にまく塩も1500袋準備。
皆が一斉に電気ヒーターを使うので、予想される電力は最大12000メガワットだが、13500メガワットまでは準備しているという。万が一に備えて発電機の準備もできている。今のところ、電気もインターネットも停止している地域は報告されていない。
一般市民は、木曜までに食料も水も買い込んでいる。一人くらしの高齢者や、ホームレスには、市がヒーターや暖かい食事の提供をはじめる。また緊急救援のためのホットラインの準備も完了している。
雪は当然、パレスチナ自治区にも降っている。パレスチナ自治政府も、雪に備えて緊急センターを設置。外出を控え、車を運転しないよう指示を出している。つまりテロはない。
というわけで、テレビのレポーターの様子を見ていると、「雪です!ヒャッホー」である。
<イスラエルをおおう”極端”気象>
イスラエルは今年の冬、相当”極端”な気象が続いている。ほんの2週間前は、平均気温を上回って2-3週間早い花の開花だったのが、今は、平均気温を下回る氷点下の雪である。
ハイファ大学の気象専門家は、イスラエルは、まるでジェットコースターのような”極端”気候にみまわれていると語る。この不安定な気候は3月から4月まで続くという。
また今冬の特徴は、雨が多いということ。北部では、先週からの雪で、ガリラヤ湖の水位が4センチ上昇。昨夜からの雪だけで、1.5センチ上昇したという。現在の水位は212.35センチとなっている。