カイザリヤで金貨2000枚発見

www.bbc.com/news/world-middle-east-31517433

カイザリヤ沖の海底で、金貨2000枚がダイバーによって偶然発見された。イスラエル史上最大のお宝発見ということで、BBCや日本でもニュースになっていた。

金貨は、エジプトのファーティマ朝で使われていたもの。ファーティマ朝は、969年から、イスラエルを支配し、国中の教会を徹底破壊したスンニ派イスラム王朝である。その後、十字軍が来る1099年まで、ファーティマ朝は、エジプトを拠点に、イスラエルを支配した。

ファーティマ朝は、ヘロデ王が建築した地中海の人口港カイザリヤにも駐留軍を置いていた。

金貨は、その兵士たちに配る給料だったか、裕福な商人の財産だったか、いずれにしても船が転覆して海中に眠ることになったとみられる。今後の研究で詳しい事がわかってくるはずである。

IAA(イスラエル考古学庁)によると、この金貨の価値は計り知れないほど大きいという。しかし、もちろん、イスラエルの法律では、こうした考古学的資産を販売することは禁じられている。金貨は国の財産ということになり、発見者への謝礼はない。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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