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ヴァーチャルツアー日本語もあり
来週1月27日は国際ホロコースト記念日にあたる。また、今年は、ワルシャワゲットー蜂起から80年にあたる。これを記念して、ヤド・ヴァシェムでは、一般公開で、ミュージアム内部のオンライン・ヴァーチャルツアーを開催することとなった。
360度技術を使い、ズームでミュージアムの中を、ヤド・ヴァシェム公式のガイドが案内する。
英語とヘブライ語は26日、日本語は、2月2日(木)19:30から2.5〜3時間。申し込みは以下のサイトから、1人35シェケル(約1400円)クレジットで支払いができる。
forms.yadvashem.org/reservations?reservation=1&tour_code=216
*この一般参加のツアーは終了しました。グループ(個人でも)での申し込みは可能です。費用は、1人でも何人加わっても一回800シェケル。登録がわかりにくい場合は、オリーブ山通信までご連絡ください。
forms.yadvashem.org/reservations
計り知れなないほどに貴重なメッセージ
ホロコーストは、ナチスがユダヤ人を迫害した、600万人が殺されたというだけのものではない。この迫害は、ヒトラーが政権についた1933年からすると、終戦の1945年まで12年も続いた人類史上類ない大惨事であった。
根本にあるのは、聖書時代以降にさかのぼる(日本史では弥生時代後期)昔から続き、発展していった反ユダヤ主義である。主の名を背負う人々を大虐殺する。この人類史上類をみない大惨事からは、加害者は言うまでもなく、被害者、傍観者にいたるまで、人間すべてが持っている罪という現実をかいまみることができる。
ヨーロッパにいたユダヤ人の3分の2が殺され消えていくという代不条理をユダヤ人はどう受け止め、生き延びたのか。そうして。終戦からイスラエル建国にまでどう立ち上がっていったのか。
ユダヤ人たちは、希望が全く持てない中で、「国がある」と子どもたちに教えていた。そうして、終戦から3年後には本当に国をもつことになったということである。ホロコーストから学べることは底知れず、これからの困難な時代にむけて、わたしたちそれぞれに、大変貴重な学びを与えてくれている。
しかし、ホロコーストの大惨事の中で、一番心に痛みを抱えたのは、主ご自身であったと思う。愛する彼らにその大惨事を通らせ、全人類に主ご自身がおられること、救いようのない人類の罪を明らかにするとともに、主ご自身が、彼らを背負って祖国である天に運び入れてくださる。それをリアルに示しているのが、ホロコーストではないかと思う。