北部刑務所からパレスチナ人テロリスト6人脱獄:まだ捕まらず 2021.9.8

Police officers and prison guards inspect the scene of a prison escape outside the Gilboa prison in Northern Israel, Monday, Sept. 6, 2021. Israeli forces on Monday launched a massive manhunt in northern Israel and the occupied West Bank after six Palestinian prisoners escaped overnight from a high-security facility in an extremely rare breakout. (AP Photo/Sebastian Scheiner)

6日、イスラエル北部ギルボア刑務所から、テロで逮捕されたパレスチナ人6人(全員男性)が脱獄した。5人はイスラム聖戦のメンバーで、1人はファタハのメンバー。極めて危険なテロリストたちで、アフラなど周辺住民に危害が及ぶ可能性が懸念されている。

イスラエルはただちに、大規模に治安部隊を派遣して、近隣アラブの町やモスクを捜査したり、検問所を設置して捕獲を試みている。これまでに協力者疑いの3人が逮捕されたが、脱獄囚らは、2日たった今もまだ再逮捕できていない。

今後、ヨルダンへ逃げる可能性に備えて、ヨルダンとの国境への警備を許可した他、南部ガザとの国境の警備も増強している。脱獄者らが、ガザにまで至る可能性は低いと思われるが、この脱獄で勝利にわいたのはガザのハマスであった。今も国境で続いている暴力的なデモが凶悪化する可能性に備えて、イスラエル軍は南部警備を強化した。しかし、今のところ、イスラエルや西岸地区の外へ脱出した形跡はないとのことである。

6人は、西岸地区のA地区、パレスチナ人管轄地のジェニン出身である。イスラム聖戦は、イスラエルの治安部隊がもしジェニンを急襲することがあれば、反撃するとの脅迫を宣言している。以下は記者会見するイスラム聖戦。

クリップは、イスラム聖戦メンバーが威嚇して、イスラエル軍が入れないよう威嚇しているジェニンの様子。

<イスラエルの刑務所が脱獄を許すなどありえない事態!?>

セキュリティに厳しいとして知られたイスラエルの刑務所にしては、とんでもない失態である。

脱獄の方法は、刑務所で何ヶ月かかけて穴を掘り、それを通って外部へ脱出。3キロほど走って逃げた後、何台かの車に分乗して逃亡したとみられる。しかし、後の調べで、脱獄者たちは、洗面所下の排水システムを利用したもようで、掘る作業をしていなかった可能性が指摘された。

そうなると脱出を見逃したセキュリティのミスということになる。しかし、当局は、逃亡用の携帯や、車を準備した協力者がいた可能性が高いとして、刑務官ら14人への尋問も行なっている。

www.timesofisrael.com/israeli-troops-said-to-arrest-family-members-of-fugitives-in-west-bank-raids/

いずれにしてもまだ捕まっていないので、大きな衝突にならずに再逮捕できるように祈られたし。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。