ブリュッセルでの国際社会との会合のあと、バイデン大統領が、ウクライナ国境に近い、ポーランドのジェシェフを訪問。ポーランドに増強して派遣したアメリカ軍兵士たちを鼓舞し、ワルシャワで、ポーランドのドゥダ大統領との会談を行った。
その時に、「この男(プーチン大統領)を権力の座につかせておいてはならない。」と、政権転覆を示唆するともとれる強い発言をしたことはニュースでも取り上げられている通りである。ホワイトハウスは、この火消しに追われた。
バイデン大統領は、これ以前にもプーチン大統領を「戦争犯罪者」とも呼んでおり、ウクライナに軍は派遣しないと言いながらも、口では、すでに喧嘩を売っているような感じである。
実際、NYTによると、ウクライナ周辺諸国では、NATO軍が、かなり増強されているもようである。
この日、ポーランド国境に近い、リビウには、ロシア軍による遠隔ミサイルが撃ち込まれたが、バイデン大統領の発言に対するロシアの”挨拶”ではないかと言われている。
こうした中で、今週、トルコのイスタンブールで、また対面式での交渉が行われるとのこと。ゼレンスキー大統領は、譲歩案を掲げて、交渉に期待も表明しているが、ロシア側の考えは不明で、進歩はあまり期待されていない。
一方、ロシア軍は、意外なウクライナ軍の反撃で苦戦しているとみられ、東南部併合に集中し始めたようである。マリウポリがまもなく併合されるともみられている。
こうした中、ニューヨークタイムスなど、メディアの中には、ロシアがウクライナを北朝鮮と韓国のように東西に分割するのではないかとの見通しも出ている。
www.nytimes.com/live/2022/03/28/world/ukraine-russia-war
とはいえ、キエフ周辺への遠隔ミサイルによる攻撃もまだまだ続いているし、その北部のチェルノブイリでは火災もあったようで、今どうなっているのか、懸念される。
そうこうしているうちにも死者は増え、ウクライナ東部では、ロシア軍による人道支援の形で、連行されるウクライナ人も増えている。ゼレンスキー大統領は、NATOに対し1%でいいから軍を派遣してほしいと必死の様相である。