カッセル・エル・ヤフードで教会再開:地雷除去完了 2021.1.15

カトリックの聖バプテスマのヨハネ教会 スクリーンキャプチャ

10日、イスラエルのヨルダン川(エリコから東へ10キロ)で、イエスがヨハネからバプテスマ(洗礼)を受けたとされる地域、カッセル・エル・ヤフードで、54年ぶりに、カトリックのフランシスコ会が教会活動を再開するに至った。

この地域は、ヨルダンとの国境に近く、イエスのバプテスマ(洗礼)だけでなく、エリヤが渡った場所としても覚えられている場所で、19世紀までは、様々な宗派のキリスト教会が建てられ、多くの巡礼者が集まってくる場所であった。

しかし、20世紀に入ると、度重なる中東戦争で、巡礼たちが来ることができなくなってしまう。特にこの地域では、多くの地雷が埋められていたため、1967年にイスラエルが支配するようになって、平和がもたらされた後も、まだ3000個以上ともいわれた地雷があるために、長年来ることができなかったのである。

しかし、キリスト教徒にとっては重要な場所で、イスラエルにとっても大きな可能性のあるツアーサイトであることから、長い年月をかけて、地雷の除去をすすめ、2011年から、定められたルートを通れば、ヨルダン川にまで行けるサイトとして公開されていたのであった。

今回、他の教会に先がげてオープンしたのは、カトリックの聖バプテスマのヨハネ教会である。その歴史は100年にのぼっている。

再開にあたっては、本来なら大勢の巡礼者が参加するところ、イスラエルへのバチカン大使レオポルド・ギレリ大主教はじめカトリック関係者と、イスラエルのCOVID関係者など50人だけが式典に参加した。

www.timesofisrael.com/with-landmines-cleared-church-on-jordan-river-holds-1st-mass-in-54-years/

石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて18年。学校・企業・教会などで講演して15年になります。