先週、立ち上がったばかりの第34ネタニヤフ政権だが、連立政権を立ち上げるためが故に、多くの役職を各党に与えなければならなくなったため、閣僚数20という大所帯になっている。
様々な新しい役職をつくりすぎたため、たとえば外務省では、外務大臣はネタニヤフ首相が兼任しているものの、福大臣の他、パレスチナ交渉大臣、イラン関係担当などと、様々な担当者がたてられ、ばらばらになってしまっていると指摘されている。
たとえば、ケリー国務長官が来た場合、話し合いの課題によって次々に違う担当者が入れ代わり立ち代わり対応するということにもなりかねないというのである。
また、上記のような事情で、各党の未経験者が外務省のポジションについてしまい、元駐日大使だったベン・シトリット氏のようなベテラン勢が役職を失っているという。
エルサレムでは、選挙前にネタニヤフ首相が、エルサレム担当大臣はおかないとバルカット市長に約束しておきながら、リクードのエルキン氏をエルサレム開発担当にしたことが指摘された。
バルカット市長は「約束が違う」と公に激怒。ネタニヤフ首相は、「右派ユダヤの家党からは担当を出さないと約束しただけだ。」と言い訳をしている。
バルカット市長は、自身がすでにミリオネアであることから、給料なしで市長職を担っている。新たなエルサレム担当大臣については「無駄な閣僚を置いて、血税を無駄遣いしている。」と批判した。