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UCLAで反イスラエルと親イスラエルグループの衝突も
4月18日、ニューヨークのコロンビア大学構内で、大規模な反イスラエルデモが発生。一時、その中心的な建物ハミルトン・ホールを占拠するまでになった。警察が動員され、100人が逮捕された。
これを皮切りに、暴力にも発展する反イスラエルデモが、5月3日の時点で、全米44の大学にまで拡大。これまでにアメリカ全国での逮捕者は、2300人を超えた。
特にロサンゼルスのUCLAでは、反イスラエルデモ隊と、親イスラエルデモ隊が衝突し、取り締まりに入った警察とも衝突するカオスとなった。
UCLAでは、15人が負傷。200人が逮捕される事態になっている。また、UCLAでは、暴動が発生してから、警察が踏み込むまで5時間もかかっていたとして、大きな問題になっている。NYTは、親イスラエル側が、暴力を誘発した可能性も指摘している。
www.nytimes.com/interactive/2024/05/03/us/ucla-protests-encampment-violence.html
以下は暴動から一夜明けたUCLA
このカオス状態から、コロンビア大学、ワシントン大学、UCLAでは、授業の中断を余儀なくされている。
一方で、まだ少ないが、学生と合意に至って、自発的に学生が撤退したり、デモが撤去された大学もある。
なお、アメリカでは、昨年10月7日以降、ハマスとイスラエルの戦闘が始まって以降、親パレスチナ、反イスラエルのデモが行われていたのであり、今に始まっていたことではない。
国境・海をこえて世界の頭脳・名門校に拡大する反イスラエルデモ
この反イスラエルの運動は、アメリカ国境を超えてカナダのトロント大学、やメキシコのメキシコ国立自治大学にまで拡大した。
いずれの場所でも、テントを設営しての抗議行動を続けており、親イスラエルのグループとの衝突も発生している。
メキシコでは、大学を超えて、メキシコ政府に、イスラエルとの外交、交易を断つよう求めたとのこと。
さらに海をこえて、オーストラリア、イギリス、フランスの大学でも同様のことが発生している。
www.timesofisrael.com/anti-israel-campus-protests-spread-across-the-us-border-to-canada-mexico/
石のひとりごと
UCLAでは、反イスラエルと親イスラエルグループが衝突していたとは、なんとも・・。
イスラエルという小さな国(総人口は東京都の3分の2程度)に関して、大国アメリカが、これほどのカオスになっているという点に驚かされる。
イスラエルはやはり、普通の国ではない。
イスラエルが、全部正しいと言い切るつもりはなく、背後の背後の話ではあるが、やはり、イスラエルは、主の名が付けられている国なので、人間の価値観とは相容れない、反発を避けられないという現状を、目の当たりにしているような気がする。