130人死亡という大惨事のテロを経験したフランスに続いて、アメリカでも銃乱射によるテロで14人が死亡した。まったく普通の夫婦にみえた2人の家は、武器や爆発物で大量に準備されていたことが明らかとなり、アメリカだけでなく世界を震撼させた。
オバマ大統領は、テロ撃滅の覚悟を世界に向って述べている。
イギリス議会は2年前に、シリアへの攻撃には参加しないという決め、イギリス軍は、イラク領内での攻撃だけに関わって来た。
しかし、フランスでのテロ事件を受けて、もはや他人事ではなくなったとして、キャメロン首相がこの問題の再審議を行った。議論は10時間近く続いたが、最終的には、シリアでの攻撃に、イギリスも参加することを決め、わずか数時間後には、イギリス軍が、シリアのISISへの第一回目の空爆を実施した。
ドイツは、最前線での戦闘には参加しないが、後方支援での派兵で協力を決めた。ドイツ軍が海外派兵するのは2001年のアフガニスタン戦争以来、最大となる。
www.theguardian.com/world/2015/dec/04/germany-joins-anti-isis-military-campaign
各国による攻撃は、今のところ、ISISの原油密輸を妨害することを主な目標としている。ガーディアン紙によると、ISISは、イラクの油田から、一日に10万から12万5千バレルを売っていたが、連合軍の攻撃を受け、現在、1万から1万5000に減っているという。
<フランスで右派台頭> http://mainichi.jp/articles/20151208/k00/00m/030/117000c
ISIS関連のテロで、130人もの犠牲を出したフランスでは、反移民などを叫ぶ極右とされる政党FN(国民戦線)が躍進している。
毎日新聞によると、フランスの州議会選挙において、フランス本土13州のうち、6州で、この政党が首位となった。
フランスでは、反ユダヤ主義の機運が高まっているが、この政党が第一党になった場合、その流れはさらに加速する可能性がある。フランスのユダヤ関係組織CRIFは、できるだけ、選挙に行ってFNの台頭を防がなければならないと呼びかけていた。
フランスからイスラエルへの移民は急増する傾向にあるが、2016年には、15000人が来るとの見通しもある。
www.timesofisrael.com/jittery-french-jews-urged-home-but-some-wonder-if-israel-can-handle-flood/