イラクに侵攻を続けるISISの問題が、じわじわとイスラエルに近づいて来ている。
イスラエルのテレビの夕方のニュースでは、ISISがヨルダンとイラクの国境を超えてきた場合、アメリカとイスラエルは協力してヨルダンを防衛するとして、準備を始めたというニュースがトップで報じられた。(上記工場炎上の直前)
イラクでは、ISISに占領されたティクリットを奪回するべく、イラク軍が反撃し、奪回したとの情報が入っている。
アメリカは、イラク軍を支援するため、段階的に軍事顧問をバグダッドに派遣。これまでに90人が着任した。また、同時に武装したドローンを飛ばしてバグダッドを上空から監視している。
ところで、隣国イランだが、アメリカはイランに対し、この問題にはできるだけ関わらないように要請しているもよう。スンニ派のISISに対して、シーア派のイランが登場した場合、一気にスンニ派とシーア派の戦いという図式になり、中東全体に戦闘が広がっていくからである。
今後、ISISの勢いが弱まるとともに、ヨルダンの国境が守られ、アメリカとイスラエルが、中東戦争にまきこまれることがないよう、とりなしが必要である。
*添付地図:黄色がISISの支配地域。うす緑がクルド人地区。ヨルダンの位置に注目。
<悪魔的!?ISIS>
日本のニュースにはあまり出ていないと思われるが、ISISは、昨年からシリア北部を支配するようになった聖戦主義グループで、相当残酷なことをシリアとイラクで行っている。
女性はレイプされ、男性は首や手足を切り落とされたり、血まみれの遺体がそこら中にころがっていたりする。むち打ちと公開十字架刑も行っている。国連によると、これまでに少なくとも1000人が殺されているという。
ナチスドイツが行ったように、人間を並べて射殺。自分の墓場を掘らせてそのまま射殺するなどしている。
www.youtube.com/watch?v=lS96GuEmlAU (注意:非常にグラフィック)
先月ISISの手に落ちたイラク第二の都市モスルでは、極端なイスラム法シャリアが発布され、従わないものは、恐ろしい拷問のうえ殺されている。
特にクリスチャンには特別な税金(支払い不可能)を課し、払わない者は拷問である。礼拝や祈りも制限している。
モスルからはすでに1万人のクリスチャンが避難したが、BBCによると、今日アービルからも、クリスチャン4万人が避難。まだまだ出てくるという。イラク難民の多くはクルド自治区に避難しているが、CNNによると、クルド自治区は、難民の数を制限し始めているという。
クルド自治区に避難中のクリスチャンの様子 http://www.bbc.com/news/world-middle-east-28071524
<クルド自治区にある2つの祈りの家>
エルサレムの24時間祈りの家・スカット・ハレルのリック・ライディング牧師によると、イラク北部のクルド自治区には2つの24時間祈りの家があるという。
ライディング牧師は、このクルド人祈りの家を覚えてとりなしてほしいと言われている。