新年早々、悲惨なニュースばかりで申し訳ない。オーストラリアで延焼中の森林火災が、いよいよ終末的な様相なことになってきた。有名人が献金をしはじめたので、ここでもお伝えしておく。
オーストラリアでは、昨年9月から発生した山火事が、今も延焼中で、全国(といっても中央の砂漠地帯を除く北部、南部沿岸の人間が住む地域周辺)を巻き込むような規模となっている。
シドニーのあるニューサウスウエールズやビクトリア州など南東部を中心に、これまでに630万ヘクタール(東京都29個分)にひろがり、家屋約2000軒が焼失。ボランティア消防員など、24人が死亡した。
動物たちは住む場所を追われ、カンガルーやコアラの多数の遺体が散乱する事態になっている。今回の火災で犠牲になったと推測される動物は10億匹(その半分は南東部)にのぼるとみられている。
人々は黒焦げになった山で火傷を負い、さまよっているコアラを救出したりしている。生き残った動物も、山が焼失しているので、餌がなく、生き残るのは難しいと懸念されている。
人間の手が入らない自然が維持されているとして国立公園になっている、南オーストラリア州、カンガルーアイランドには、カンガルーだけでなく、コアラやかものはしなど多数の動物が生息しているが、9日、NASAの航空写真で、その半分ぐらいが焼失していることがわかった。この島にいたコアラ、2万5000匹が死亡したとみられる。
また、山火事から発生する黒い煙は、なんと南米ブラジルにまで到達。この雲が、雨や雷を発生させることも可能で、地球の天気にまで影響を及ぼすとのことである。
www.cnn.co.jp/world/35147800.html
なお、オーストラリアでは、大きな山火事が、10-20年おきぐらいで発生している。2009年にビクトリア州で発生した山火事は、延焼が早く、2029軒が焼失。死者は、173人にのぼった。ブラック・サタデーと呼ばれている。今回の山火事は、まだ延焼中なので、これを超える可能性が懸念されている。また地元住民たちは、「何も残ってない。こんな山火事は経験したことがない。」と言っている。
この山火事が、地球温暖化の影響かどうかは、単純には証明できないという。しかし、オーストラリアの気温は着実に上昇しており、この夏も、41-42度にまで上昇しているとのこと。(これは日本も同様だが・・)
www.bbc.com/news/world-australia-50951043
<石のひとりごと>
大雨で洪水のところがある一方で、人間の手におえない山火事も発生している。温暖化が原因かどうかは別として、地球が変わりつつあることは、否定できない。今与えられている命、それがいつまでも続くものではないということを忘れてはならない。今日1日を感謝して使命を果たそうと思う。