ネタニヤフ首相がヨーロッパへ出発した土曜、テルアビブでは、反汚職、反ネタニヤフ政権デモが行われた。参加者は1万人。先週の土曜にも同様のデモが行われたが、先週は5万人である。
このデモは、首相自身の汚職疑惑が調査される中で、現政権が、首相は刑事追訴されないという法案を出したことから、市民の怒りが爆発して始まったものである。
今の所、国会で法案が通過したとしても、最高裁のマンデルビット司法長官がこれを退けるとみられているのだが、市民の怒りはどうにも治らないようである。
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さらに、ネタニヤフ政権の幹事で、ネタニヤフ首相の右腕とも見られていた国会議員のダビッド・バイタン氏(57)の詐欺、収賄、背信などの罪で、刑事尋問が始まり、ネタニヤフ首相への支持も大きく揺らいでいるのである。
バイタン氏は、リション・レチオンの市長を務めていたこともあるが、収賄の他、暴力団関係とのつながりも指摘されている。リション・レチオン市では、根深い汚職が掘り返され、先週、関係者20人が逮捕された。バイタン氏の妻も長い刑事尋問を受けている。
テルアビブの群衆は、ネタニヤフ首相に辞職を求めているが、今、ネタニヤフ首相は外相も兼任しており、中東情勢が大きく変化する中、今、ネタニヤフ首相をおろしてしまっても大丈夫なのかと懸念されるとことろである。
このデモは左派勢力が指導しているとみられるが、右派政権側は、ネタニヤフ首相が、ヨーロッパで、国のために奮闘している背後で、市民たちが、リコールを叫んで大規模なデモを行うのは、いかがなものかと、左派勢力を非難している。
・・・が悪いものは悪く、複雑なところである。この状況で、外交をここまでこなすネタニヤフ首相の精神は、かなり強靭といえそうである。
www.timesofisrael.com/coalition-whip-faces-third-police-interrogation-sunday/