平和な過越と書いたばかりだが、14日午後、エルサレム路面電車内で、パレスチナ人がナイフで女性を刺して殺害する事件が発生した。現場は、市中心に近い、市役所前付近で、一時、交通は遮断されたが、約1時間後には通常に戻された。
犠牲になったのは、イギリス人女性(ユダヤ人ではない)のハナ・ブレイドンさん(21)。ヘブライ大学との交換留学生として、聖書、考古学、神学、ヘブライ語などを学んでいたという。この1月から、1セメスター在学し、夏には帰国する予定だった。
犯人は、乗り合わせた休暇中の警察官が取り押さえて逮捕された。東エルサレム、オリーブ山ふもとラッセル・アル・アムード出身のジャミル・タミミ(57)だった。
ISA(イスラエル治安組織)によると、タミミは、2011年、自分の娘に性的な虐待をしていたことで逮捕された経過があり、最近では自殺未遂もおこしていた。精神的問題を抱えていた人物だった。
ISAは、「個人的な問題をテロに置き換えようとするパレスチナ人によるテロ事件は、これがはじめてではない。」と怒りのこもった声明を出している。
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なお、この日はグッド・フライデーで、旧市街では、十字架を担いで聖墳墓教会に向かうキリスト教徒の大群と、神殿の丘でのイスラム教徒の礼拝が、同時になったが、こちらは、平和に終わっている。