新年の統計:それでも繁栄する国イスラエル 2016.1.2

相変わらず戦争のうわさやテロが続いているが、イスラエルの人口は増加する一方である。

イスラエル中央統計局の発表によると、2016年1月1日現在の総人口は、ユダヤ新年の9月からの3ヶ月間に6万8000人増えて、846万2000人。このうち75%(633万5000人)がユダヤ人で、21%(175万7000人)がアラブ人。4%がその他(ユダヤ人でもアラブ人でもない人)。

2015年に生まれた新生児は17万6000人。移住者は28000人(ユダヤ機関によると3万人以上)で、このうち25%がフランス系で2年連続トップ。続いてウクライナ24%。ロシア23%となっている。

2015年に死亡したのは、Yネっとによると”たった”44000人。中央統計局によると、イスラエルの人口は、このまま増え続けると、2025年には980万人、2035年には1140万人と推測されている。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4746893,00.html

*日本でも5年ぶり出産数増加 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160101-00000014-jij-soci

厚生労働省によると、2015年に、日本で生まれた新生児の数は、5年ぶりに増加し100万8000人となった。30歳代の出産が増えているという。
しかし、死者数は、130万2000人で戦後最多だった。婚姻は9000組減って、63万5000組。離婚は3000組増えて22万5000組。

<年末だけで70人の若者がイスラエル軍へ従軍・移住>

Yネットによると、2015年末の数日間に、イスラエル軍へ従軍する元気で有能な若者70人が移住した。

アメリカからきたエイ・ウィンガーさん(23)は、トライアスロン完走者。オーストラリアからのヤエル・ニューマンさん(21)は、救急隊員。レア・デュクスラーさん(22)は、オーストリア出身のモデル、など。

70人の多くは、25年前にイスラエルで設立されたツォフィームと呼ばれるスカウト系の団体によるプロジェクトで移住している。

ゾフィームは、設立されて以来、3000人のイスラエル軍への従軍型移住を支援。昨年の夏には318人(男性166人、女性152人)が、イスラエル軍に従軍・移住した。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4746600,00.html

<観光業は3%ダウン>

観光省が発表したところによると、2015年にイスラエルを訪問した観光客は310万人で、2014年からは3%減少していた。

訪問客の中で、1日だけ滞在した人は31万人で、32%の増加となっている。これは、ビジネスでイスラエルを訪問した人が、テロを恐れて短期で引き上げる傾向にあったのではないかとみられている。

観光客は、20%(58万6000人)がアメリカからで、次にロシアの14%(39万2000人)、3位はフランスで、10%(27万7000人)、続いてドイツ、イギリスがそれぞれ6%となっている。

なお、観光ビジネスが今最も注目し、ガイドの育成を急いでいるのが急増する中国人観光客。イスラエルでも爆買いしていると聞く。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4746769,00.html

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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