11日、イスラエルは、警察の予備役を招集して治安部隊を増強。各地の治安維持をはかるとともに、西岸地区での暴動沈静化と逮捕をすすめている。
イスラエル国内では1件の失敗とみられる自爆テロと、1件のナイフによるテロで4人が負傷。キリアット・アルバ(ヘブロン)では、走行車への投石でイスラエル人が負傷した。
西岸地区と、北部アラブ人村では、今日も各地で衝突があり、ベテルの検問所近くでパレスチナ人1人(13)が死亡した。パレスチナの赤新月社(救急隊)によると、今日一日だけで332人が負傷した。
一方、ガザからのロケット弾は、イスラエルに届かず。夜に来たロケット弾はイスラエル南部に着弾したが、空き地であったため、被害はなし。
ガザからの情報によると、前日のイスラエル軍の報復空爆で、母子が死亡している。
<失敗!?自爆テロ>
11日朝、エルサレムから最も近い西岸地区の町マアレイ・アドミム1号線 (死海へ続く高速道路)で、パレスチナ人女性(31)が、大型車両を走っていて治安部隊の静止指示を受けた。
警察官が近づいたところ、女性は車の中で爆発物を爆発させ、車が炎上した。これにより、警察官が顔面に火傷の負傷。女性は死んでおらず、全身火傷にて病院で手当を受けている。女性は東エルサレム在住のパレスチナ人(31)だった。
朝のラッシュ時刻に1号線はしばらく閉鎖されたが、まもなく開通となった。
警察の調べによると、女性は車の中にガスパイプ他、爆発物を持っており、エルサレム市内で自爆テロを計画していたもよう。しかし、エルサレムに入る前に自爆してしまったということである。
組織を背景にした計画的犯行も疑われたが、女性は、経験も訓練もないと見られる要素があり、今の所、単独の犯行とみられている。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4709446,00.html
<北部ショッピングセンターでナイフによるテロ:4人負傷>
11日夕刻、北部近郊の町ガン・シュムエルで、近くのウム・エルファハン在住のアラブ・イスラエル人(20)が、バス待ちの人々に車を突っ込んだ後、降りてナイフで人を刺して回った。
これにより、イスラエル兵2人を含む4人(19才、15才、20才、45才)が負傷した。女性兵士(19)が重傷となっている。
犯人は、警察と周辺にいた市民らで取り押さえ、逮捕された。
<ガザからのロケット弾・とどかず>
日中、ガザ地区はロケット弾を発射したが、サイレンを鳴らすまでもなく、ガザ地区内部に落ちた。夜になり、ロケット弾はまた飛んで来たが、空き地に着弾して被害はなし。
昨日はアシュケロン上空で迎撃ミサイルが撃墜。その後イスラエル軍が、報復としてハマスの武器庫を空爆したが、ガザ地区によると、この空爆で、母親と子供が死亡したもよう。
<自衛するイスラエル人>
エルサレムポストによると、イスラエルでは、銃の携行許可を申請する人が急増しているという。
また、以前、ガザからのミサイル着弾を知らせるアプリがイスラエルのみならず全世界でもダウンロードされたが、今はテロ発生地の情報アプリが発表された。