エルサレムでは今週、悲惨な事故が2件続いた。重症者のためにぜひお祈りください。
1.ガス爆発事故
一つはギロのアパートで19日夜中1時に突然発生したガス爆発事故。あまりにも大きな爆発だったため、50メートル先の車のガラスが破壊されている。この事故で、2歳児を含むさんツハンさん一家3人が死亡。負傷者は15人以上に上る。
負傷者のうち、リンダ・シュワルツさん(40代)が今も瀕死の重傷である。リンダさんの両親(86才、88才)も負傷したが、命に別状はないため、とりあえず、高齢者ホームに収容された。リンダさんは、高齢のシュワルツ夫妻の1人娘である。
爆発が相当大きかったため、この事故で、24家族が家を失った。現在ホテル住まいをしているが、26日には、ホテルを出なければならないという。中には、家のローンを支払い中の家族もいる。
イスラエルでは、テロや自然災害お場合は国が補償することになっているが、こうした事故の場合は、政府に補償の義務はない。いまのところ、事故がだれの責任かはわかっていない。
2.毒ガス事故
二つ目の事故も、エルサレム市内。害虫駆除の担当者が、猛毒になりうる水素化リンを封鎖した部屋で使用したため、数日後、毒ガスがその部屋からもれて、グロスさん一家の2才と4才の女の子が死亡した。
2人の男の子、ミハエルちゃん(5才)とイツハクちゃん(8才)もかなりの重傷で、おちついてはいるものの、まだ命に危険があるという。両親も同様で治療中である。この毒に関しては、中和剤がないとのこと。
イスラエルでは、ガス攻撃にそなえて、各家庭にシールドルームとよばれる締め切った部屋を用意しておくことになっている。その部屋に害虫駆除の担当員が、水素化リンをまいたのです
グロスさん宅のシールドルームが毒ガスを完全に遮断するものではなかったとみられ、中で発生した毒ガスが外へ漏れだしたとみられている。
水素化リンはシリアで使われた毒ガスと同じものだという。この駆除剤は、危険性が高いため、屋外のみで使用することになっていた。担当した害虫駆除担当員は逮捕されている。