イスラエルは25日、「ダビデの石投げ」と呼ばれる長距離迎撃ミサイルの実験に成功した。
今回のガザとの戦いで活躍したアイアンドームは近距離用の迎撃ミサイル。イスラエルはこれの次に長い射程を持つアローと呼ばれる迎撃ミサイルシステムも持っている。
今回の「ダビデの石投げ」はアローよりさらに長い、射程70キロ。70キロ先から発射されたミサイルを迎撃することができる。発射の様子はほとんどロケット打ち上げ状態である。
現在、レバノンのヒズボラが、イスラエルの最北端キリアット・シモナから南部のエイラットまで(イスラエル全土)ミサイルの射程に入れていると豪語している。「ダビデの石投げ」はこれに対処する。
こんなところに予算が割かれてか、今年のハヌカ(12月8-16日)のイベントは縮小気味だとか・・・。
*ダビデの石投げとは、聖書で、後にイスラエルの王となるダビデが、石投げで石をとばして巨人ゴリアテをたおしたところからきている。
<ガザもあくなき武器集め>
イスラエルが迎撃ミサイルの配備に躍起となる一方、ガザでは新たなミサイルの取得にはげんでいる。
イギリスのサンデー・タイムスによると、イランがすでにガザへ長距離ミサイル・ファジルを搬入していることがわかった。ハマスの軍事高官も、「今回のイスラエルとの戦いに対応できたのは、武器があってのこと。ハマスは武力回復をやめない。」と当然のように語っている。
ガザでは、武器を提供してくれたイランに感謝して、先週生まれた赤ちゃんに「ファジル(アラビア語で夜明け)」というミサイルの名をつけている親がいるとのこと。