先週、イスラエルの国営放送チャンネル2の直撃インタビューに答えたアッバス議長の発言で、イスラエル・パレスチナ双方が論議の嵐となった。(11月3日オリーブ山便り送信分参照)
問題はインタビューの中でアッバス議長が「自分はツファット出身の難民だが、そこを訪問しても、帰って住む気はない。」「パレスチナは、西岸地区、ガザ地区、東エルサレムで、それ以外はイスラエルだ。」と語ったことである。
これは伝統的にパレスチナ側が主張してきた「パレスチナ難民の(イスラエルへの)帰還の権利」を放棄したような発言である。ガザでは4日、これに抗議する数百人規模のデモが発生した。
アッバス議長は後に、「コメントは自分自身について語っただけで、パレスチナ難民の帰還の権利を放棄したわけではない」と語った。
<信用するのかしないのか:イスラエル>
イスラエルのネタニヤフ首相は、アッバス議長の発言に対し、「信用ならない。(後のコメントについて)アッバス議長はすでに意見を変えている。」と言った。これに対しペレス大統領はアッバス議長とは交渉すべきとの考えを明らかにした。
また、オルメルト元首相は「アッバス議長は唯一交渉できるパートナーだ。ネタニヤフ首相は、そのアッバス議長を退け、逆にハマスに力を与えているようなものだ。」と激しく非難した。ツィッピー・リブニ氏もオルメルト氏と同意見であることを表明した。
ネタニヤフ首相は「もしアッバス議長が本気なら、和平交渉の席に着く用意はある。エルサレムとラマラ(パレスチナ自治政府)は(車で)7分しかかかからない。」と語った。