新しい脅威:UAV(無人航空機) 2012.10.7

昨日土曜、地中海ガザ方面から一機の無人航空機(UAV:いわゆるドローン)がイスラエル領内に飛来。15分強飛んだ後、ネゲブの無人地帯でイスラエル軍戦闘機が撃ち落とした。

撃ち落とすまでに15分かかったのは、人口密集地上空を避け、さらに危険物を搭載していないか確認するためである。現在残骸の調査が急がれている。

<懸念されること>

イスラエルの脅威はイランなど周辺諸国からの弾道ミサイルである。しかし、最近はUAVが発達し、情報収集されるだけでなく、それらに爆発物や化学兵器が搭載されている可能性もあり、対処が難しい。

今回のUAVは、ガザ方面から来たのだが、ハマスはそうしたハイレベルな武器は持ち合わせていないことから、ヒズボラが、イスラエル南部ディモナにある原子力センターを偵察していた可能性がある。

なお、UAVの飛来は今回が初めてではない。2006年にもヒズボラが2回UAV(イラン製)をイスラエル北部に飛来させ、イスラエル軍に撃墜された経過がある。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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