ガザ市戦闘でイスラエル兵2人戦死 2025.9.25

IDF soldiers seen operating in Gaza City in a picture released for publication on September 24, 2025 (Israel Defense Forces)

国際社会では、パレスチナ人の国を承認するなどの話題になっているが、ガザ、特にガザ市では、イスラエル地上軍によるハマス打倒にむけた空爆と地上軍による戦闘が続いている。

ハマスは、人質全員をガザ市各地にばらばらに置いているとしており、イスラエル軍の攻撃で犠牲になりやすい形にしていると主張しており、まさに昔の銀行強盗のように人質を盾にする様相である。

またハマスは、相変わらず民間施設の背後からの攻撃を続けている。イスラエル軍は、シファ病院から攻撃してくる様子を発表した。シファ病院は以前からハマスの拠点として使われていた病院で、イスラエル軍は、これまで2回攻撃に及び、地下トンネルや司令室を摘発、破壊している。

イスラエル軍の呼びかけで、ガザ市に100万人はいるとみられていた避難民の70万人以上は、すでにガザ南部へ移動したとイスラエル軍は見ている。

しかし、ガザの民間防衛隊なる組織によると、移動を警告されても、交通手段がなく、自費で移動する金もない人が多く、まだ45万人はいると主張している。

www.timesofisrael.com/idf-troops-push-deeper-into-gaza-city-as-half-a-million-residents-said-to-have-left/

ハマスは、イスラエル軍の激しい戦闘の中、毎日何十人もの市民が死んだと報じ続けている。

IDF

こうした中、イスラエル軍の側にも戦死者が2人となった。9月23日(火)早朝、ハマス戦闘員が、イスラエル軍戦車に対戦車砲を発射し、中隊長だったシャハル・ネタネル・ボザグロ少佐(27)が負傷。病院に運ばれたが、死亡した。

www.timesofisrael.com/idf-officer-killed-in-gaza-city-combat-the-first-fatality-in-armys-new-offensive/

ボサグロ少佐の妻アディさんは、妊娠初期で、6ヶ月後には、息子が生まれる予定である。新年の例祭の最中に、夫が負傷したとの連絡を受け、病院に急いだが、夫は死亡した。

ボサグロ少佐は、自分の最も重要な任務は、部下たちを無事に帰らせると言っていたという。その任務は果たせたということである。

つづいて、24日(水)、駐屯地の警備にあたっていたとき、遠方からの射撃を受け、チャラチュウ・シモン・デマラシュ二等軍曹(21)が死亡した。

ガザ地上戦が始まってからのイスラエル軍戦死者は471人となった。

www.timesofisrael.com/idf-soldier-killed-in-hamas-sniper-attack-on-gaza-city-guard-post/?utm_source=article_hpsidebar&utm_medium=desktop_site&utm_campaign=idf-officer-killed-in-gaza-city-combat-the-first-fatality-in-armys-new-offensive

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石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。