ガザでトンネル摘発など戦闘続く:ラファ建物倒壊でイスラエル兵2人死亡 2024.12.19

Left to right: Sgt. First Class. (res.) Alexander Anosov (IDF), Maj. (res.) Moshiko (Maxim) Rozenwald, 35 (Courtesy); Both were killed in a building collapse in the southern Gaza Strip on December 16, 2024.

ガザで続く戦闘

人質解放と停戦の交渉が盛り上がりを見せる中、ガザでは、今もイスラエル軍が、人質の捜索と、ハマスの地下トンネルなどのインフラの破壊を続けている。

IDF

ガザ北部、ジャバリヤでは、10月にイスラエル予備役兵3人を殺害した時に使われたとみられる500メートルのトンネルとその入り口を発見し、破壊した。

当然、各地で、戦闘になっており、Times of Israelによると、12月17日(火)だけで、ガザ市やカンユニスで、パレスチナ人14人が死亡した。

12月15日(日)には、ガザ中央のヌセイラト難民キャンプで、アルジャジーラ(カタールのメディア)のジャーナリストでありカメラマンであったアフマド・ベイカー・アル・ルー(39)が死亡した。アルジャジーラは、イスラエルが、ジャーナリストを組織的に標的にしていると非難した。

network.aljazeera.net/en/press-releases/al-jazeera-condemns-targeted-killing-journalist-ahmad-al-louh-israeli-occupation

これに対し、イスラエル軍は、アル・ルーは、ヌセイラトの民間防衛組織に組み込まれていたハマスと、イスラム聖戦の司令センターを攻撃した際に死亡していたと発表。アル・ルーは、以前、イスラム聖戦の小隊長を務めていた人物だったと反論した。

アルジャジーラの現役記者やカメラマンがハマスや、イスラム聖戦とつながっているケースはこれが初めてではない。10月27日、IDFは、ガザで発見される文書や書類から、6人の記者を、名前と写真入りで、ハマスとイスラム聖戦の戦闘員や指揮官であると発表していた。

www.ynetnews.com/article/hkrzba341e

www.timesofisrael.com/idf-says-al-jazeera-cameraman-killed-in-gaza-strike-was-member-of-islamic-jihad/

ラファで建物倒壊・イスラエル兵2人

TRafah in this hand out image from December 16, 2024. (IDF)

一方、ガザ南部ラファでは、12月16日(月)、ガザ南部ラファで、半壊から全壊に近かったと予想される建物が、横を戦車が通過した時に崩壊し、中にいたイスラエル予備役兵2人が死亡。2人が負傷した。

死亡したのは、中隊長のマキシム・ローゼンベルト少佐(35)と、その分隊長のアレクサンダー・アノソフ一等軍曹(26)

www.timesofisrael.com/two-idf-soldiers-killed-in-southern-gaza-building-collapse-two-injured/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。