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西岸地区へのイランからの高度な武器搬入を阻止
Times of Israelによると、26日早朝、イスラエル空軍は、シリア東部でイラクとの国境にあるイラン関連施設を空爆。イラン人15人以上が死亡した。
E. #Syria: last night at least 10 airstrikes targeted Iranians & affiliated forces from Deir Ezzor city to Abukemal. Multiple dead reported incl. military advisors & pro-Assad fighters.
Scale of bombardment suggests USAF, but Israel not to be excluded. Updates to come. pic.twitter.com/ViNL2FLmbQ— Qalaat Al Mudiq (@QalaatAlMudiq) March 26, 2024
イスラエル軍によると、攻撃した地域には、イラン革命防衛隊(IRGC)諜報部隊として知られる4000部隊や、同じくIRBCの18840部隊、クッズ部隊として知られる特殊作戦部隊の兵器や機材などが保管されていた場所であった。死亡した15人は、IRGCイラン人兵士と、親イランのシリア人兵士であった。
これに先立つ25日、イスラエルの諜報機関シンベトは、西岸地区のパレスチナ人テロ組織に引き渡される予定で、イランから搬送されてきていた高度な武器を押収し、引き渡しを阻止したと発表していた。
この時、ファタハ(パレスチナ自治政府所属)の高官で、ヒズボラとIRGCとも協力していることで長年知られていた、ムニール・マクダと、IRGC特殊部隊体調ジャワド・ガファリが死亡していた。
今回空爆したのは、その件に関係する地域であったということである。
イスラエル軍が、この情報を得たのは、西岸地区でテロを計画していたとして逮捕したパレスチナ人への尋問からであった。またレバノンのパレスチナ難民キャンプの住民からも、このことに関する情報を得ていたと、シンベトは報告している。
諜報機関の活躍について
このほかにも、シリア領内では、イラン関連地点への攻撃が、数え切れないほど発生しており、全部書き切れていない状況にあることも知っていただければと思う。
こうしたイスラエルの徹底した、”攻撃される前に抑える”作戦で、イランやヒズボラへの警告になっているといった分析もある。
戦争の気配がする中で、重要なのは、どれだけ正確に情報を把握するかにかかってくる。イスラエルを守るために、日夜そのスパイ活動をしている人がいるということである。