マラソン終了後に人質家族が国道1号線を封鎖してのデモ:安息日入りに慟哭の訴え 2024.3.9

Family members of the hostages block Route 1 on March 8, 2024. (Or Adar/protest movement)

エルサレムでのマラソンが終わった後の8日、金曜日で安息日が始まろうとするその時間帯に、数十組の人質家族たちが、エルサレムとテルアビブを結ぶ主幹道路1号線を封鎖。ネタニヤフ首相に、まだガザにいる人質をすぐに解放するようにと訴えるデモを行った。

このデモは、イスラエルのテレビニュース、チャンネル12が、人質が生きているという情報があると発信したことに反応して起きたものである。生きているなら、手遅れにならないうちに救出しなければという思いが、家族たちを突き動かしたということである。

家族たちは、ガザで発見された人質が囚われていた檻を形どったものの中に座り込んで、プラカードを掲げ、「人質たちは生きている。早く解放しないともう時間がない。」と訴えた。

家族たちはタイヤを燃やし、道路には「SOS」「Help」「Save us」などと表示もみられた。家族たちは、「たとえ戦争に勝っても、人質が戻らないなら、それは勝利とは言えない」と訴えた。ガザにはまだ134人の人質がおり、このうち30人は死んでいるとみられている。

このデモはまもなく、警察の誘導で道路から退き、交通は再開された。

www.timesofisrael.com/hostage-families-block-main-jerusalem-tel-aviv-highway-with-cages-on-154th-day-of-war/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。