カイザリヤ国立公園・2000年前の水道橋一部崩落 2023.8.24

IAA

イスラエル旅行でほとんどのグループが訪れる地中海に面する遺跡、カイザリヤ。約2000年前にヘロデ大王が、構築した自らの宮殿やローマ風呂、競技場、円形劇場もある大港湾都市である。後にローマ帝国が、首都にするほどに栄えた町であった。

カイザリヤには、当初はヘロデ大王が作った水道橋(約15キロメートル)が、地中海に面するビーチにその見事な姿を今も私たちに見せている。

ところが、8月17日、その一部が、崩壊してしまった。崩壊したのは、ヘロデ大王からこれを引きついだ、1900年前ごろにローマ帝国のハドリアヌス帝が増築した部分だという。

イスラエル考古学町は、これほどに重要な遺跡が、海岸沿いにあり、十分な保護がされてこなかったと海岸管理の組織に遺憾を表明。これから保護しないと、さらに崩壊すると警告している。ただ、どこまで対処されるか不明なようである。

www.timesofisrael.com/arch-of-famous-caesarea-aqueduct-collapses-official-we-repeatedly-sounded-alarm/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。