ウクライナは、今反転攻撃を進めている。苦戦をしいられながらもロシア軍から町を奪還するとともに、モスクワを含むロシア国内への攻撃を進める動きに出ている。ロシア国内では、ロシア人による反政府の武装勢力の動きも報告されている。
NATOは、今この時点で、ウクライナをNATOに加えることは見送ったが、ウクライナが絶対にロシアには負けないよう、軍事支援は強化、継続するとしている。
アメリカは、ウクライナにクラスター爆弾を支援し、すでに使用が始まっている。アメリカは追加で4億ドルの追加軍事支援をして、ウクライナの反転攻撃を後押しするとして、地対空ミサイルパトリオットなど最新鋭武器の移送を行なっている。
しかし、最終的に世界が、最も恐れるのは、追い詰められたプーチン大統領が、核兵器を使うのではないかというところである。
一方で、ロシアには、イランがドローンを支給しており、その見返りに、ロシアがイランにどんな武器を与えているのかということは、イスラエルにとっても気になるところである。北部レバノン国境にいるヒズボラ（イラン傀儡）との小競り合いが今、続いており、ここが発火点になる可能性もゼロではない。
こうした中、先週27日、北朝鮮の戦勝記念日（朝鮮戦争の休戦協定の締結から70年）にロシアと中国の高官が出席。ロシア、中国、北朝鮮と、欧米の敵対国たちの結束の様子もアピールした。ロシア、中国、北朝鮮、それにイランと、アメリカに敵対する国々がきれいに勢揃いした様相であった。
アフリカ大陸では最近、中国、アメリカ、イスラエルも進出を進めているが、最近、クーデターになった3国は、ロシア支援を表明している。西側のロシア経済支援に同調しない、いわゆるグルーバルサウスの問題もある。これらの国々は、オデッサからの穀物輸送が止まることで、さらにロシア、また中国に傾いていく可能性が高い。この問題に、国連は太刀打ちできていない。
ウクライナ情勢は、エスカレートする様相にあるとともに、世界の分断（専制主義と民主主義）、またその先には核兵器も巻き込むような第三次世界大戦もありえなくはない事態になり始めているようである。
不思議にもイスラエルが分断の様相になっていることと並行しており、やはりイスラエルは、世界のサンプルの役割を担っているのかとの印象を受けてしまうところである。
＜石のひとりごと＞
世界は、今観測史上、最も暑い夏になっているという。そんな中、昨日は、群馬県でなんとゴルフボール大のひょうが降った。氷であるひょうである。ドイツでも雹が降り、真夏に道路が真っ白になったという。
その様子を見、ウクライナから世界に拡大する世界大戦の気配を合わせ見ると、確かにこの世は、聖書が言うように、終わりに向かっていると感じざるを得ない。
先日、ノアという映画を見たが、「人間がいるからこの地球は悪くなる」というノアの言葉が印象的だった。神はかつて、人間によって罪に覆われた地上を水で一掃しようとしたが、その後も地球を破壊し続けた人類にこようとしているのは、火による破壊ということかもしれない。
先に報告したウクライナにいる船越宣教師が指し示すように、今、私たちができることは何かというと、この世を創造した神の存在を知り、その偉大さの前にへりくだること。
人間は知恵が与えられて、結果的に地球を破滅へと追い込もうとしている。人間は全員、確実に罪があると認めなければならない。そうして、神自身がイエスとなって、地上に来て、罪を贖ってくれたことを、へりくだって信じることである。
“頭のいい”人間には愚かにみえるかもしれないこのことが、この地球の終わりの時には、実は最も優れた知恵、得策であると聖書は教えている。
幸いなことよ。全き道を行く人々。幸いなことよ。主のさとしを守り、心を尽くして主を尋ね求める人々。（詩篇119：1-2）
