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進むアブラハム合意諸国・湾岸諸国との国交
イランの脅威にあって、イスラエルと国交を開始したスンニ派湾岸諸国を含むアブラハム合意諸国との関係は、続けて深まりを見せている。ヘルツォグ大統領は、12月4日から、大統領として、バーレーン、続いてUAEへの公式訪問を実施した。
ワールドカップでは、イスラエル人もカタールを訪問。実際には、歓迎されなかったようではあるが、イスラエル人がイランに近いカタールへ行ったというだけでも特記すべきことである。またこの時、カタール行きの飛行機には、サッカーファンのイスラエル人とパレスチナ人が一緒に搭乗していたとのこと。
しかし、日本ではあまり報じられなかったが、モロッコのチームは、勝った時にはパレスチナの旗を掲げるなど、親パレスチナをアピールしていた。
しかし、モロッコは、国としては、アブラハム合意でイスラエルに接近する国である。大学生の交換留学も始まっており、イスラエル人も共にモロッコを応援する様子も伝えられていた。
モロッコは、フランスには負けたが、準決勝にまで進んだアラブの国はモロッコが初めてであった。このため、イスラエルや西岸地区でもパレスチナ人地域では、大興奮でモロッコを応援していたとのこと。
テルアビブで来年Eスポーツ大会開催発表
こうした中、アブラハム合意の国とアメリカも加わって、来年1月26―28日にEスポーツがテルアビブで開催されることが決まった。
Eスポーツとは、デジタル・コンピューターゲーム大会のこと。アブラハム合意の国で開催するのは初のことで、Eスポーツ平和大会と銘打っている。計画を発表したのは、在イスラエルアメリカ大使館である。
優勝者らが受け取る賞金は、8万2000ドルでかなり大きい大会になりそうである。
テレビゲームの世界は、オンラインで、すでに国境を超えてゲームを共に楽しめるようになっているが、オリンピックレベルの世界大会も行える動きにあるということである。
まさに物理的には、分裂しつつある世界が、オンラインでは別世界。一つになりつつあるようである。
il.usembassy.gov/abraham-accords-esports-peace-games/
www.jwire.com.au/tel-aviv-to-host-abraham-accords-inspired-esports-peace-games/