イスラエルで新型コロナの感染者と重症者が、増加しつつある。17日の時点で、1日の感染者は7000人を超えた(先週は2400人台)。
感染指数のR値は1.31で1を超えている。今回の新株は、BA5と呼ばれる新型で、これまでのところ、感染者の50%はこの新株だという。
github.com/CSSEGISandData/COVID-19%5B/caption%5D
コロナ担当のサルマン・ザルカ教授は、今後1日の感染者は1万5000から2万人になる可能性があるして、新たな波になる可能性を示唆しており、屋内でのマスク着用を推奨している。
問題は、重症者が、先週に比べ125%以上増加(倍以上)している点。最新データで、150人を超え、数字は毎日、どんどん大きくなっている。危機的な重症者は42人で、気管挿管(人工呼吸器)している人は37人。もしかしたら、コロナ専用病棟を再開する必要が出てくる可能性もあると懸念されている。
とはいえ、まだ深刻な状況下どうかは見極めが必要とされている。コロナ陽性になったとか、会社で陽性が出たとの声は普通に聞こえるが、緊張感はまだほとんどない。
保健省代表のナフマン・アシュ氏は、イスラエルが第5波に入っている可能性を指摘しつつも、オミクロン株以来、状況は変わったとし(国民の多くはすでに感染した)、以前のようなロックダウンのようなことにはならないと語っている。
なお、イスラエルでは、ワクチンは最後に接種してから6カ月経つと、感染予防効果はゼロになるという考え方で、5回目の接種についても話が出始めている。
www.jpost.com/health-and-wellness/coronavirus/article-709802