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雪のエルサレム
北部から降り始めた雪は、水曜夜にはエルサレム市内でも降り始め、木曜朝には、20から25センチの積雪となった。エルサレム市では、除雪車250台が出た他、道路の凍結防止のためにまかれた塩は、150トンにのぼったとのこと。
エルサレムでは数年ごと、一冬に一回ぐらいで雪が積もる。雪をかぶった神殿の丘は、本当に幻想的で美しい。27日木曜は、交通事情もあったと思うが、子供達がこのめずらしい雪を楽しめるよう、学校や幼稚園は休みとされた。
以前は、電気やネットが止まったりしたこともあったが、今回は、雪がふっていた時間もそうながくなかったようで、被害の報告はでていない。以下のサイトでは写真も多くみられる。
www.timesofisrael.com/snow-blankets-jerusalem-transforming-city-into-winter-wonderland/
雪の中でも衝突:東エルサレム各地暴動でパレスチナ人45人逮捕
雪化粧はしていても、そこはエルサレムである。旧市街ダマスカス門周辺では、パレスチナ人と治安部隊が衝突し、4人が逮捕された。
4人は、ダマスカス門を出たあたりで、石の周りに雪をつけて雪合戦風に、通行する車などに投げつけていた。また、16歳の少年は、バスの窓に木の棒を投げつけたとのこと。治安部隊隊員への攻撃もあったため、警察は対暴動対策を実施している。
この他、東エルサレム各地で、小さい暴動が散発していたため、エルサレムポストによると、逮捕者は計45人にのぼっていた。
www.ynetnews.com/article/hydretect#autoplay
治安部隊がやりすぎているようにみえるかもしれないが、東エルサレムでは、26日、オリーブ山のパレスチナ人地区アトゥルで、暴動が発生し22人が逮捕されたばかりだった。また神殿の丘では、ハマスの旗をあしらった雪のロケットもみられていた。
www.timesofisrael.com/police-clash-with-palestinian-rioters-in-snowy-east-jerusalem-4-arrested/
オリーブ山通信では、すべてをお伝えできていないが、東エルサレムや西岸地区では、過激右派のユダヤ人によるパレスチナ人への暴力行為が散発し、一方で、パレスチナ人からの暴力もあるなど、ここしばらく、両者の衝突が相次いでいる状態にある。治安部隊は、警戒を強めているということである。
ただ、こうした暴動は、だいたいが東側であり、短時間勝負であることと、西側にまでは及んでいないので、エルサレム市内はおおむね平和であり、市民たちは、めずらしい雪を楽しんだようである。