6月は、国際的なゲイ・プライド月間である。その皮切りとして、エルサレムで、3日午後から夕方にかけて、ゲイ・プライド・パレードが行われた。昨年はコロナで中止されたが、今年は開催された形である。
パレードは、リバティベルパークから、独立広場までの約2.5キロ。パレードの目的は、同性愛の人も受け入れよう、同じ人権を認めようと訴えるというもので、自身が同性愛の人、その家族友人はじめ、これに賛同する普通の人も参加する。
今年の参加者は、7500人以上であった。参加者は、カラフルなTシャツを来て、7色の旗などを掲げている。コロナからも卒業しているのか、みなマスクなしである。
エルサレムは、世俗派3大宗教の町として、宗教家が多く住んでいるため、ゲイの人々はどうしても肩身の狭い思いのなかで生活している。エルサレムでのゲイ・パレードは、様々な議論の中でようやく行われるようになった形である。
2015年には、パレードに参加していた、シーラ・バンキさん(16)が、同性愛に反対する超正統派の男に殺される事件も発生した。このため、毎年高い警戒体制の中でパレードが行われる。
今年も警察官3000人が警備にあたっり、同性愛に反対するユダヤ教右派グループは、パレードからかなり離れたところで、プラカードを掲げるなどして、訴えを行なった。
なお、今年は通常パレード後に行われるラリー(イベント)は行われず、オンラインでの討議などが行われたとのこと。
www.timesofisrael.com/some-7500-march-in-jerusalem-pride-parade-under-heavy-security/
ゲイパレードといえば、中東のゲイ・キャピタルを誇るテルアビブ。エルサレムとは比べものにならないほど大規模な祝賀イベントが、市をあげて行われる。今年は、来週6月25日に予定されている。