コロナが去って、ハマスとの戦争も一段落したところ、また悲惨きわまりない事故が発生してしまった。23日昼頃、イタリアの美しいアルプスのリゾート地で、ケーブルカーが落下。乗客15人のうち14人が死亡したが、このうち、5人はイスラエル人の一家であった。生存者は、この家族の5歳児が一人である。
死亡したイスラエル人は、アミット・バイランさん(30)とその妻タルさん(26)、その次男トム君(2)、タルさんの祖父母、イツハクさん(81)とバーバラ(71)コーヘン夫妻の5人。重症に陥っている長男エイタン君(5)は、この事故で、文字通り、家族全部を失っている。
バイランさん一家は、イタリア北部のロンバルディ地方、ファビアに在住していた。アミットさんは、医学生で、ユダヤ人学校の護衛として働き、生計をたてていたとのこと。今回犠牲になった祖父母は、イスラエルからこの家族に会うために、イタリアにきて4日目であったという。
イスラエルから来た祖父母とともに、美しいアルプスの景色を見にきていたのだろう。事故があったケーブルは、標高1500メートルのモッタローネ山に添ったケーブルで、マッジョーレ湖を見下ろす20分間、美しい景色を楽しめるケーブルであった。到着まで100メートルに地点で、20メートル下の山壁に落下したとのこと。人数制限は35人のところ、15人が乗っていたところ、14人が死亡している。
イタリアに住んで17年になるアミットさんの姉のアヤさんが、事故の知らせを聞いて、重症のエイタン君に付き添っている。アミットさんの両親もイタリアに向かっているとのこと。