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イスラエルでは、すでに総人口の半数以上に当たる500万人以上が2回のワクチン接種を終えた。こうした中、1日の感染者数は順調に減り続けて、1日の感染者は12日176人、約3万9000件行われた検査での陽性率は0.4%と、いよいよ終息が見えてきつつある。(重症者は231人)
エルサレムの通りは活気を取り戻し、イスラエル人の友人たちからは、バーで皆でビールを飲んだといった報告も来ている。死海などへの観光も再開、中にはなんと、シナイ半島へ旅行している人もいる。ベングリオン空港もイスラエル人が毎日1万人ぐらい出入りしている。
www.timesofisrael.com/parting-the-red-tape-israeli-tourists-wander-back-into-the-sinai/
学校全て対面式へ
子供たちの学校での授業も再開されており、現時点で、小さいグループによるカプセル授業を継続しているのは5−9年生(小学5年生から中3)だけとなっていた。この子供たちも18日から通常の教室での授業に戻ることとなった。ただし、何もしないで学校に戻るのではなく、教師、子供達全員がPCR検査を受けて、陰性であることが条件となる。
www.timesofisrael.com/ministers-set-to-vote-on-fully-reopening-schools-scrapping-pods/
国のこうした方針から、エルサレムアッセンブリーでも、大人の礼拝では大人式で集まっているが、子供達のミニストリーは、今もオンラインで続けられている。学校が全て開放になれば、こちらも集まっての集会になっていくと思われる。
なお、イスラエルでは、今12−15歳(7−9年生)の児童へのワクチン接種に向けて、アメリカからの承認まちとのこと。新型コロナ、特にイスラエルで感染で拡大したイギリス型においては、子供たちが、ウイルスを拡散するスプレッダーになっていたことからの対策である。
www.timesofisrael.com/israeli-pediatricians-back-vaccinating-under-16s-when-pfizer-gets-go-ahead/
こうした中、保健省公衆衛生担当のシャロン・アロイープリエス博士は、屋内でのマスク着用はまだ必要だが、屋外でのイベントや集会は別として、個人が外出する際の着用義務は、近く解除になる可能性もあるとの予測を表明した。
ただし、まだ数百万人、特に16歳以下は全員ワクチンの接種を受けておらず、ウイルスはまだ存在しているとして、「早く経済を回復させ、生活を通常に戻したいなら、今気を抜いてはならない。」と、マスクは常に携行し、人々がいるところでは、マスクを着用するようにと警告した。
www.ynetnews.com/article/ryIaNAf8d
外国人団体旅行客受け入れ開始予定:5月23日より
イスラエルで、集団免疫が達成したと見られる状況を受けて、13日、イスラエルの保健省と観光省は、5月23日から、ワクチン接種済みの外国人観光客の受け入れを開始すると発表した。まずは、行動を把握しやすい団体旅行から始め、個人客については、その後の第2ステージとして検討するとのこと。
2省の発表によると、受け入れられる観光客は、ワクチン接種が終わっていること(イスラエルが認めるワクチンであること、またイスラエルが認める証明書であること)が条件となっている。これに加えて、出発72時間前までのPCR検査陰性証明、並びに到着後、ベングリオン空港でのPCR陰性、さらには血清を調べ、コロナに対する抗体の保有が明らかになることが条件となっている。
こうした条件をクリアするため、イスラエルは、可能と見られる国と交渉を行なっているが世界諸国のワクチン事情はまだ厳しいと言うのが現状である。13日、ヨーロッパの新型コロナによる死者は100万人を超え、WHOは、新型コロナは、まだ終息にはほど通いとの見方を発表している。
石のひとりごと
ワクチン接種率が、わずか0.9%と先進国でダントツ最下位の日本。イスラエルでは、外国人団体旅行受け入れの準備が始まったが、残念極まりないことに、日本人観光客がイスラエルに入れるのは、まだまだ、かなり先になりそうである。