2月26日、イスラエル船籍の貨物船で、爆破事件が発生した。船は、サウジアラビアを出発し、シンガポールに向かっている途上、オマーン湾を航行中、船内で大きな爆発が発生した。人的被害はなかったが、貨物船は、ドバイに引き返して、査察と修理を行っている。
www.timesofisrael.com/examination-of-israeli-owned-ship-indicates-gulf-blast-caused-by-mines-tv/
査察の結果、貨物船の停泊側、右舷側に、2つづつ穴があいていた。停泊中か公開中に、外壁に設置され、のちに爆発するようになっていたとみられる。
イスラエルは、これが、アメリカがシリアとイラク国境の親イラン組織へを攻撃したことへの報復、または警告とに見方を強めていた。イスラエルは中東におけるアメリカのような存在だからである。イランからのさらなる攻撃に備え、イスラエルはUAEで行なわれているカンファレンスへの代表団派遣をキャンセルするなどの対策をとった。
ガンツ防衛相は、これが、イランによるものとの見解を明らかにしていたが、昨日28日、イスラエル軍のコハビ参謀総長も、これがイランによるものであったと発表。報復を予告した。
その予告通り、シリアの首都、ダマスカス南部のイランとヒズボラが駐留する地点への攻撃があった。シリア国営放送は、この日、複数のミサイルを撃墜したと報じ、イスラエルによるものとみられた。
イスラエルのこうしたシリアのイラン箇所への攻撃は、昨年だけで50回以上になるので、特に珍しいものではない。倍返しではないが、やられたらやりかえすという、イスラエルの原則をみせつけたということである。
www.timesofisrael.com/syria-reports-israeli-airstrikes-in-damascus-area/
この後、ネタニヤフ首相も、イスラエル船籍貨物船への攻撃は、明らかにイランによるものだと語った。
www.timesofisrael.com/netanyahu-iran-clearly-behind-blast-that-hit-israeli-owned-ship-in-gulf/