イスラエルは1週間ほどガザからの放火風船の攻撃を受けてあちこちで野火が、少なくとも100箇所発生するという被害に直面している。この週末だけで28箇所が燃え、消防隊が消化に走り回っている。
これに対し、イスラエル軍は、ほぼ毎夜、ガザへの報復の空爆を行っている。人的被害がないようにはしているが、ガザでは子供が負傷したとのニュースもあり、暴力のエスカレートがはじまっている。
放火風船に対し、イスラエル軍が、金曜夜にもガザへの攻撃を実施したところ、夜中過ぎ、ガザからイスラエル南部へ向けて、ロケット弾が2発された。このため、迎撃ミサイルシステム、アイアンドームがこれを撃墜。
その破片が、スデロットの民家に落下して、男性1人(58)が、ガラスの破片などで軽傷を負った他、複数の人がショックの手当てを受けた。建物に無数の穴が空いている様子が伝えられている。
ガンツ防衛相は、南部の平穏が戻るまでは、ガザへの攻撃を続けると述べた。
<ガザからの放火風船と国境での「夜の混乱隊」デモ>
ガザからの放火風船攻撃に加えて、ガザ国境に15日には、500人、16日夜には、200人ほどが集結し、タイヤを燃やしたり、国境にいるイスラエル軍に火炎物を投げるなどの動きがみられた。ガザのパレスチナ人たちは、「夜の混乱隊」と呼んでいる。
これに対し、イスラエル軍は、月曜早朝、ハマスの見張り拠点への戦車による砲撃を実施した。
また、イスラエルは、国境からガザへの物資が搬入される検問所を閉鎖した他、カタールからガザへのキャッシュ、3000万ドルも、放火風船が停止するまで搬入を停止すると発表した。
イスラエルは、ガザとの戦いをできるだけ避けたいので、カタールからのキャッシュ搬入を容認していたのであった。
www.timesofisrael.com/israel-said-to-strike-gaza-as-hundreds-of-palestinians-riot-on-border/
<ここでもトルコ?:ハマスにトルコ市民権か>
トルコのエルドアン大統領は、ハマスを支持している。Telegraphが伝えたところによると、ハマス指導者のうち少なくとも12人が、トルコの市民権とIDを所持していることがわかった。
トルコのIDがあった場合、日本、韓国、シンガポール、セルビアはビザなしで入国できる。また、トルコはEUとビザなし移動を求めており、もしそれが実現した場合、ハマスの行動範囲はヨーロッパ中に広がる可能性が出てくる。
ハマスは、アメリカ、カナダ、EUなどが、テロ組織と指定している組織である。これについて、トルコ政府は、コメントを控えているとのこと。