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イスラエルでは、新型コロナの感染者が1日に600人以上になる日が出てきており、先週だけで感染した人が、2907人。問題は、その半数以上の感染経路が不明という点である。
また先週中には、重症者5人(全員80歳以上)と、」27日には、コロナ犠牲者最年少となる19歳の情勢が死亡し、死者総数は318人となった。
現時点での有症者は、6160人。このうち入院しているのは、192人。中等度は50人で、重症者は4人増えて45人。人工呼吸器依存者は24人となった。重症者の急増はみられないが、今後2週間後にどうなるかを見て判断する必要がある。
また、シャアリィ・ゼデック・ホスピタル(エルサレム)のガブリエル・イズビキ医師によると、新型コロナから回復した人(まだ中間ホテル施設に滞在中)も、その半数以上が、肺や四肢への激痛や倦怠感、不安、心理的な問題で、医療に依存したままだという。
高齢者では、回復したのちの肺機能は半分担っている人もいるとのこと。これらの症状は、ウイルス感染そのものではなく、その結果併発するサイトカインストーム(免疫過剰)の結果だという。
www.timesofisrael.com/its-frightening-doctors-say-half-of-cured-covid-patients-still-suffer/
イスラエルの感染症組合のミリ・ウエインバガー氏は、保険証のチェジー・レビ長官に対し、イスラエルでは感染者数だけでなく、重症化する人の平均年齢があがっていることから、今週すぐにも対策を講じなければ、コントロールを失う可能性があるとの警告を伝えた。
28日、ネタニヤフ首相は、コロナ閣議を開催し、論議となっていた、感染者追跡目的で、シンベトの対テロ対策システムを使うことは決定。
イスラエル厚生省コロナHPサイト(英語)
govextra.gov.il/ministry-of-health/corona/corona-virus-en/
またクラスター追跡のできる担当官を300人にするとのことであったが、濃厚接触者の検索と検査結果を48時間ではなく、12時間以内に出すようにとの指示を出した。しかし、感染対策を強化についてはm2時間かけて、大きな方針を打ち出すことができないまま、会議は29日に持ち越された。
www.timesofisrael.com/country-losing-control-of-virus-israel-society-for-infectious-diseases-warns/
6月失業手当打ち切り予定約50万人:失業手当の延長決定
イスラエルではまだ失業したままの人が,100万人はいる。このうち3月から失業保険を受給している人の中には、6月末で打ち切られる人が、50万人近くいると、厚労省が警告を発していた。失業保険は、終了期間の長さにより、50日から175日と定められている。
これについて、28日、ネタニヤフ首相とカッツ財務相は、失業保険を8月中旬まで延長すると発表した。これについては、67歳以上で、コロナにより失業した人にも適応されるとのこと。
www.timesofisrael.com/government-extends-unemployment-benefits-until-mid-august/
市民たちの政府対応への反応
テレビ局が調査したところとしてハアレツ紙が伝えたところによると、第二波を懸念すると応えた市民は81%、感染対策に関する政府の指示には従うと応えた人は57%、”できるだけ”従うと応えた人は34%。
ネタニヤフ政権の感染予防対策を指示すると応えた人は58%だが、経済対策については、35%にとどまった。
www.haaretz.com/israel-news/israel-coronavirus-second-wave-news-breaking-updates-1.8949982