イスラエルでは、18日、1時間あたり5000人、計6万6000人が失業保険受給の申請に殺到。事務所のコンピューターが、一時、停止したという。3月初旬から現在までに18万人が失業保険支給開始を申請。2月に比べ、7.5倍になっている。
3月に入ってからの申請者の84%は、コロナ問題で、無給休暇扱いにされた人々である。申請した人の中で、1万4500人は教育関係者で、この他、レストランや、サービス業、旅行業などとなっている。
新型コロナの影響で、3月末までに40万人が失業するとみられ、4月に支払われる失業保険は、20億シェケル(600億円)と推測されている。
www.timesofisrael.com/up-to-5000-israelis-filing-for-unemployment-every-hour-after-surge-in-layoffs/
<ヘイトクライムの懸念:インド系ユダヤ人襲撃される>
アメリカでは、経済破綻がすると治安の悪化が懸念されている。特に新型コロナが、アジアからはじまったことから、アジア系の人々が危機を感じているという。
イスラエルでも、先週土曜、インド系ユダヤ人(ブネイ・メナシェ)のアム・シャレム・シングソンさん(28)が、ティベリアで、男2人に暴行を受け、重傷となった。男2人は、シングソンさんを中国人と勘違いし、「コロナ、コロナ」と叫びながら殴る蹴るの暴行を加えたという。
シングソンさんは、マナセ族に属するユダヤ人(国内に約4000人)で、2017年にイスラエルに移住していた。そのことを告げても男2人は、シングソンさんを中国人と思い込み、狂ったように暴行を続けたという。通報を受け、警察が捜査しているが、逮捕されたとの記事はまだない。
人種差別センターによると、イスラエルには、現在、中国人など東アジアからの労働者が1万人いるという。今後、経済不安定から、同様のヘイトクライムが発生しないか懸念されている。
www.timesofisrael.com/indian-immigrant-beaten-in-tiberias-in-apparent-coronavirus-linked-hate-crime/