イスラエルでは6日、予定通り、12-15歳の子供たちへのワクチン接種を開始した。
しかし、調べによると、17歳以下の子供たちの21%が、12-15歳の子供たちでは、実に30%が抗体検査で陽性、つまり新型コロナに対する抗体を持っているということである。
数週間前に登校が再開された後も、懸念されていたような感染の拡大が発生しなかったことから、もしかしたら子供たちの間では、すでに集団免疫ができている状態にあるのかもしれないとも指摘されている。
このため、副反応のリスクも考え、子供たちへの接種を今急いでしなくてもいいのではないかとの声が出ている。
副反応についてだが、イスラエルでは、ファイザーのワクチン接種後に心筋炎を併発したケースが報告されている。
これまでに、イスラエルでワクチン接種を完了した500万人以上の中で、心筋炎を併発した人は275人。特に30歳以下の若年者に多かったという。
また、今回のワクチンについては、緊急事態ということで使用されたのであり、長期視野での副反応はまだ、未知である。若い子供たちが、将来、ワクチンによって、長い一生の間、副反応に悩まされる可能性がないとはいえない。
このため、テルアビブ大学のパンデミックセンターのモルデハイ・ゲーリック博士は、今、もし集団免疫の状態にあるとすれば、今、急いで子供たちにワクチンの接種はしなくてもよいのではないかと言っている。
いずれにしても接種するかどうかは、子供たちの両親にかかっており、以外に接種を受ける人は少ないのではないかとの見通しもある。
www.timesofisrael.com/study-finds-1-in-3-young-teens-had-covid-fueling-debate-over-need-for-vaccine/
<石のひとりごと>
日本では、地域によっては、16歳以下の子供たちへの接種も始まっているようである。しかし、その中で、イスラエルで注目されているような心筋炎の副反応については、まったくニュースには出ていない。
もしこの情報が出たら、慎重な日本人の親は、おそらく、子供たちへのワクチンに消極的になってしまうだろう。しかし、今、子供たちに接種をうけさせている親たちは納得しているのだろうか。知らないままではないのだろうか。
また、日本では、人口が多いので難しいのかもしれないが、抗体をもっているのかどうかの検査もしないまま、感染の実態をよく把握しないままで、大規模接種を行なっている。政府は、先を行く世界の情報をよく取り入れて、接種計画を立てているのだろうか。
なにもかもが未知のコロナ対策。私たち市民もまた、全くの政府頼みにせず、自分でもよく情報を集め、自分の責任に置いて決めていかなければならないだろう。