イスラエルでは、新たな感染者が急速に増加している。11日は214人、12日は226人と連日200人を超えた。
テルアビブが最も多く、次にエルサレム、ブネイブラック、ペタフティクバと続いている。突出している地域はなく、どこも11から20人程度である。
現在、3185人が陽性者として数えられているが、このうち、3110人は無症状で自宅隔離。発症して、コロナと戦っているのは、75人。このうち中等度は41人。重症が34人。このうち呼吸器依存者は25人となっている。
イスラエルの検査件数は、日本とは二桁違いで、10日(水)1万8000件以上、11日(木)1万5482件の検査が実施されている。今、懸念されていることは、検査数に対する陽性率が1%と高くなってきている点だという。
www.ynetnews.com/article/rkEKzVZpU
ここしばらくの新規感染者から、死亡にまで行ってしまう人は出ていないが、一昨日、重傷者が1人死亡したので、死者は計300人である。
この状況を受け、ネタニヤフ首相は、安息日入りの前に急遽コロナ対策閣議を開いたが、今の所、制限に大きな変化はなく、市民たちに、手洗いなど感染予防のルールを徹底するよう、呼びかけるにとどまった。
しかし、現在の制限によると、シナゴーグや教会の礼拝など通常の集会は50人までとされるが、結婚式や割礼式など、特別な行事の場合は、250人までの出席を許可するとなっている。
www.timesofisrael.com/for-second-day-health-ministry-reports-over-200-new-coronavirus-cases/
エルサレムポストによると、来週以降、予定されている結婚式は、2万5000組で、14日(日)から、出席者250人を超える結婚式は、実施される予定である。
エデルステイン保健相は、「そういう祝いの場でもマスクを着用し、手洗いなどのルールを守るように。」と言たが、感染者が、日々200人以上と増加する中、懸念される状況といえる。
www.jpost.com/health-science/250000-weddings-expected-as-govt-approves-opening-of-halls-631245
ネタニヤフ首相は今、西岸地区入植地、ヨルダン渓谷の併合関連で忙しく、「首相はコロナへの関心がなくなっている」などと書かれている。