エルサレムとヘブロンの間にある入植地グッシュ・エチオンのイシバ(ユダヤ教神学校)で学ぶ16才(メディアによっては17-19才)の少年3人が昨夜から行方不明になっている。
テロ組織に誘拐された可能性があるとして、イスラエル軍が、朝からベツレヘムやヘブロン近郊で大規模な捜索を行っていたが、夕方になり報道が解禁となった。
3人の家族は、昨夜、少年たちが帰宅しなかったのは、鍵を忘れて友人宅に泊まったのだろうと思っていたが、朝になってももどらず、どの友人の家にもおらず、携帯もつながらないことから警察に通報するに至ったという。
今日ヘブロンでは、炎上し黒こげになった車が発見されており、治安部隊は、なんらかの関連があるのではないかとみている。
ただし、まだ他の原因(どこかにいるかもしれない)の可能性も完全には否定されておらず、治安部隊は、市民に対し、落ち着いて情報があれば、正確に伝えるように呼びかけている。
今もっとも懸念されることは、3人がガザ地区へ連れ去られることである。ガザ地区からの救出は西岸地区よりはるかに難しい。イスラエル軍は現在、南部への道路を閉鎖するとともに、諜報活動に重点をおいて、捜索を続けているという。
シン・ベト(諜報治安組織)によると、パレスチナ人の囚人を釈放する手段として、ここしばらく、イスラエル兵やイスラエル市民をねらった誘拐未遂事件が発生していたという。ネタニヤフ首相は緊急情報収集を行っており、対応を検討している。
一方、チーフラビは、詩編121編を朗読し、3人の無事を祈るよう全国に呼びかけている。
3人がガザに連れ込まれないよう、必要な情報がすみやかに明るみに出て3人が無事に、早急に身柄を確保できるよう、お祈りください。また危険な任務で西岸地区にいる兵士、司令官、諜報部員も覚えてお祈りください。ネタニヤフ首相、ガンツ参謀総長もとりなしが必要です。