観光ガイドが失業保険支給延長を訴え 2021.6.23

死海のリゾート地 ウィキペディア

海外からの観光客が、入ってくる見通しがまったくたたないため、観光ガイドたちは、他職種で働く道をみつけるなど、対処に追われている。

こうした中、国からガイドに支給されていた失業保険が、今年6月末で切れる。このため、ガイドたちが、エルサレムの経済省前で、失業保険の延長か、その他の解決策を求めて、交代しながら、継続的なデモを行っている。

www.jpost.com/breaking-news/coronavirus-in-israel-unemployment-payments-to-end-at-end-of-june-671736

<国内旅行は復帰もホテル宿泊料は10%以上高騰か>

イスラエルでは、海外旅行が難しい中、国内での感染予防規制がかなり解除されたことから、夏休みを前に、イスラエル人たちの国内旅行の予約は増えているもようである。

しかし、ホテルの宿泊料は、パンデミック前の5-10%は上がっている。さすがに、最高級の部屋には空きがあるので、もっと価格が高騰している可能性もあるという。

通常なら、トルコなど近場への海外旅行が人気だが、PCR検査が必要であったり、感染の可能性もある。このため、多少高くても、国内を選ぶ人が多いというということである。死海やネゲブなど観光地のホテルの予約はすでに、かなり埋まってきているとのこと。

イスラエルで人気の家族ごとで泊まるキャビン型の部屋は一泊500-600シェケル(2万円程度)とお手頃なので、特に人気で、すでい予約はいっぱいだという。

しかし、これらの人々が、観光バスやガイドを求めるケースはそう多くはないので、観光ガイドやバス運転手にはその恩恵はほとんどないということである。

www.jpost.com/israel-news/august-in-israel-hotels-are-expensive-nearly-full-669701

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。