ガンツ氏が、国の緊急事態だとして、ネタニヤフ首相側につくとの驚きの寝返りを表明。まだ正式な決定が発表されたわけではないが、今の時点での緊急統一政権では、まずネタニヤフ首相が首相として留任。1年半後の来年10月からガンツ氏(青白党)に交代するみこみとなった。
ただし、実際に交代するかどうかは未定で、そのままネタニヤフ首相でいくのではとの見方もある。
青白党だが、ガンツ氏の寝返りを受けて、ラピード氏(未来がある党)と、ヤアロン氏が離脱したため、青白党は、実質終わった形となった。ガンツ氏は、当初の党名、回復党党首と名乗り始めていた。しかし、その後、ガンツ氏が、青白党を引き継ぐことになったとのことである。
ネタニヤフ首相とガンツ氏は、28日(土)、安息日があけるやいなや、新政権を立ち上げるべく、夜を徹して、閣僚のポジション問題を中心に、交渉が行われた。
www.jpost.com/Breaking-News/Unity-government-formed-Netanyahu-and-Gantz-reach-agreement-622756
<閣僚配分:防衛省・外務省は青白党へ>
両者はまだ正式な最終決定を表明したわけではないが、長時間の交渉の結果、まず、ネタニヤフ首相のリクードと右派党(ヤミーナ)、統一トーラー党、シャス党(ユダヤ教政党)からなる右派陣営と、青白党で、大臣の役職15が振り分けられる見通し。
加えて、ガンツ氏青白党と左派陣営を組む労働党、ゲシェル、テレムも15の役職を割り当てられるとみられる。言い換えれば、ガンツ氏の青白党がもっとも多くの大臣の椅子をもらうことになる形である。
役職としては、ネタニヤフ首相の右派陣営:経財相、国内治安省、交通省、教育省、保健省、内務省、エネルギー・環境保全省、建築・住宅省、宗教省、諜報・地方関係、エルサレム遺産関係
ガンツ氏青白党左派陣営:防衛省、司法省、コミュニケーション、農業省、厚生省、文化省、観光省、ディアスポラ、社会平等・移民省なとなっている。
なお、ネタニヤフ首相が首相として続投する最初の1年半の間、ガンツ氏は、元イスラエル軍参謀総長らしく防衛相と努める。外相は、やはり青白党で元イスラエル軍参謀総長のアシュケナジー氏。
国会議長に返り咲くはずだったエデルステイン氏だが、ガンツ氏が、司法庁に従わなかったという点を厳しくみていたためか、結局、議長に返り咲くことはなく、今観光相を努めるヤアリム・レビン氏(リクード)になるみこみである。
www.timesofisrael.com/unity-deal-would-see-pms-and-gantzs-blocs-get-some-15-ministers-each-reports/