アメリカでは全国的に同性結婚が合法的に認められることになったが、これを受けて、同性愛者の結婚式を拒否するキリスト教会が非合法とされる傾向が始まっている。
先週、ケンタッキー州の担当官キム・デイビスさんが、ゲイカップルの結婚申請を、クリスチャンとして受け付けられないとして拒否した。これを受けて、デイビスさんは逮捕され、刑務所に入れられた。
その後、裁判官が、いったん拒絶した結婚申請の手続きを、デイビスさんの秘書がかわってすすめることと引き換えに釈放を提示したが、デイビスさんはこれ拒否したため、今も刑務所に入ったままとなっている。
土曜、刑務所前では、デイビスさんの夫ジョーさんをはじめ、多数のクリスチャンが集まり、「私たちは人ではなく神に従う(使途の働き5:29)」などとかかげたプラカードをもってラリーを行った。デイビスさんの夫ジョーさんは、「妻は決して妥協しない」と訴えている。
<ゲイ結婚反対のキリスト教会に法的・経済的影響>
アメリカでは、同性愛結婚の合法化が決められてから、これを拒否する教会などは、宗教団体に適応される税金の免除を剥奪されたり、アメリカでは普通だが過失に対する保険加入を断られたりするといった法的な影響が出始めている。
www.forbes.com/sites/peterjreilly/2015/07/09/will-irs-force-gay-marriage-on-conservative-churches/
税金の免除は非常に大きいため、経済的に立ち行かない教会や神学校が出て来ると予想されている。未確認だが、実際に出ているというアメリカ人の証言もある。
今後、妥協するのか、信仰に立つのか、アメリカの福音派教会にとって、チャレンジであるとともに、成長の機会でもあるかもしれない。ちなみに、アメリカのエピスコパル(米国聖公会)はゲイ結婚を受け入れると発表した。