ガザでの戦争が始まってから2ヶ月を過ぎ、イスラエルが追っているシンワルはまだその行方がわからない中、ハマスが蓄積していた武器や拠点などの破壊が続いている。
しかし、奇跡は冬の雨季に突入しており、これ以上長引くとガザ民間人に餓死や感染症拡大につながることになり、イスラエルにとっても不利な事態になると懸念される。戦争は早期に終わらせなければならない。
www.timesofisrael.com/winter-rains-exacerbate-suffering-of-gazans-displaced-by-israel-hamas-war/
<米サリバン大統領補佐官:大規模攻撃からピンポイント攻撃へ方針移行要請>
アメリカのサリバン大統領補佐官は14日、イスラエルを訪問。戦時内閣にも出席した。
サリバン氏は、イスラエルが、真摯に民間人の犠牲者を抑えることに、アメリカができる以上のことをしていると認め、人質の中にはアメリカ人もおり、ハマス殲滅は必ず果たすことになると語った。
ただ、激しい空爆はあと数週間でおさえ、これからは精鋭部隊によるピンピントの攻撃に移行するようにとも伝えた。
ガザでの戦闘があとどのぐらいかかるのか。ハマス戦闘員が多数投降していることから、もう数週間という見方もあれば、ガラント防衛相は、まだ数ヶ月はかかると見ているなどと、実際のところはどうなのかは不明である。
www.timesofisrael.com/gallant-warns-us-war-against-hamas-will-take-more-than-several-months/
ネタニヤフ首相は、「これまでに多くの戦死者を出してきた。彼らの死は無駄にできない。」と述べ、サリバン氏に対し、イスラエルは、いくら時間がかかっても、ハマスを殲滅して、イスラエル市民にとって脅威でなくなるまで、戦い続けると返答した。
国際赤十字長官イスラエル訪問:人質訪問しない赤十字をイスラエルは非難
同じ14日、国際赤十字(ICRC)のスポルジャリック・エッガー長官がイスラエルを訪問した。10月7日以来、初めてである。
ICRCは、その権威で、ハマスに人質となっている人に面会し、その状況を確認する責任がある国際組織だが、どういうわけか、いまだにそれを実施していない。
イスラエル政府だけでなく、イスラエルでは、人質家族たちも大規模なICRCを非難するデモも行ってきた。
スポルジャリック氏は、ハマスは圧力をかければかけるほど、ドアを閉じると述べ、人質に会うことは難しいと述べた。ネタニヤフ首相は、「それは理解できない。少なくとも面会できるかやってみるだけでもするべきだ」と反論した。
ネタニヤフ首相は、スポルジャック氏に、10月7日の凄惨な奇襲を説明。赤十字は、ハマスによる残虐なテロ行為と、イスラエルの戦闘に伴う意図せぬ死傷者を区別するべきだと訴えた。
スポルジャック氏はまた、ヘルツォグ大統領、コーヘン外相、ブッソ保健相とともに、人質家族にも面会した。コーヘン外相は、人質と連絡をとり必要な医薬品を届けないなら、赤十字など存在する意味はないと述べた。
人質家族たちは、スポルジャック氏が宿泊していたテルアビブのホテルの前で、デモを行った。