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イスラエル人の痛みを最大限にしているのが、イスラエルは犠牲者を最大限に出しているにもかかわらず、非難の的になっているという現状である。最近起こった出来事2件を紹介する。
オスカー・アカデミー賞での親パレスチナデモ
10日、アメリカのロサンゼルスで行われた、オスカー・アカデミー授賞式。日本は、「ゴジラ−1.0」が視覚効果賞、宮崎駿の「君たちはどう生きるか」が、長編アニメーション賞を受賞した。
この授賞式は、会場外での大規模な親パレスチナデモの混乱の影響で、出席者が、会場に到着できず、放送が遅れることになったという。
デモ対は、約1000人で、ただちに停戦を訴えながら、「ガザで大量虐殺が行われているのに、のんきに授賞式をしている場合ではない」「大量虐殺に賞は与えない」というのが訴えである。主催者は、アカデミー賞授賞式が、世界中で放送されることに注目したとみられている。
www.timesofisrael.com/pro-palestinian-activists-aim-to-disrupt-oscars-with-street-protest/
オスロの国際女性の日:イスラエル人女性被害訴えラリー妨害
ノルウェーの首都、オスロでは、8日の国際女性の日に女性の平等や地位向上に関する訴えを行うラリーが行われ、6000人が参加した。
このイベントに、ノルウェー在住のユダヤ人女性たちが、ハマスの残虐な被害者となったイスラエル人女性に関する訴えをしようとしていたグループが、会場へ行くことを妨害され、最終的には、参加できなかったという。グループは、主催者からの許可を正式にとっていたとのこと。
グループのサラ・アブラハムさんたちは、政治的な目的ではないので、イスラエルの旗も掲げなかった。ただユダヤ人たちがどんな目にあっているのかを伝えたかっただけだが、それを妨害されたということに、非常に悲しかったと語っている。
ホロコーストミュージアム開所式でヘルツォグ大統領をユダヤ人が非難
10日、アムステルダムでは、ホロコーストミュージアムの開館式があり、ヘルツォグ大統領が出席。こういう時期だからこそ、ホロコーストを知ることが重要だと語った。
しかし、会場の外では、数百人が、イスラエルのガザ攻撃を非難するデモが行った。
ここでは、即停戦を訴えるユダヤ人、ホロコーストサバイバーの家族もデモに参加していたとのこと。「ガザで虐殺が行われているのに、イスラエルの大統領がこの大事なイベントに参加するのはおかしい」と言っている。
石のひとりごと
ユダヤ人はこの世界においては、どの時代もこういう扱いを受けているのかもしれない。状況はちょっと違うかもしれないが、イスラエルの初代ベン・グリオンが次のように書いている。
「人間は互いに利用し合っているのに、利用するものがユダヤ人である場合には、利用されるのを望まないのである。もはやわれわれが存在すること自体、それだけで搾取行為とみなされるほどになっている。」
地上にともに生きているのに、どういうわけか、ユダヤ人は、正味なところでは、存在そのものからして受け入れられていないということである。
世界は、聖書の神が、自らの名前をつけたとするユダヤ人とその国イスラエルから、どれだけ祝福を受け取っても、潜在的に受け入れることができないという感じだろうか。その特殊性そのものが、天地創造の神、贖いを与えてくださる神の前に、まだ人間の力を誇ろうとする愚かな人類の罪の本質が伺えるような気がする。