仮庵の祭りが終わって、急にアラブ人たちの暴力が始まり、雪だるま式に、イスラエル国内のアラブ人までが立ち上がった。
デモで怒りをあらわにするアラブ人の群衆を見ていると、そんなにイスラエルを憎いと思っていたのか・・と思わされる。
アラブ人に対する差別は否定できないとしても、イスラエルのアラブ人には、教育も医療も、選挙権も、イスラエル人とほぼ同等の権利が保証されている。シリアなど周辺アラブ諸国のアラブ人とは比べ物にならないほど、恵まれているのである。
実際、エルサレム市によると、東エルサレム在住で、イスラエル国籍を申請するパレスチナ人は急増しているという。今回、内務省が、永住権や、国籍の剥奪に乗り出したが、以外にこれが効果あるのではないかと筆者は期待するところである。
金曜日、エルサレムの市街地に行ってみた。レストランやカフェに座る人はかなり少なかったが、通りはいつものような人通りだ。ベンチに座って新聞を広げ、大きな文字で書かれたテロの記事を、読んでいる人を何人か見た。
オープンマーケットのマハネイ・ヤフダは、いつもの金曜なら、なかなか前にすすめないほどの混雑になるが、そこまでの混雑はないものの、人々はいつものように買い物に来ていた。
旧市街では、警戒態勢がとられ、旧市街近くを走る路面電車は、イスラムの礼拝時間、一時停止していた。しかしまもなく開通し、安息日入りの今日、嘆きの壁もいつもの通りの混雑となっている。
市街地でのテロはロシアンルーレットみたいなもので、いつどこで発生するかわからない。しかし、ナイフで刺されるという個人プレーで、いわば、ピンポイントである。当たる可能性はあるが、今の所、まだ心配して家にこもるほどではないのだ。
しかし今後、どうなっていくのか、まだ先行きは見えない。テロの波はおさまる気配はない。組織ぐるみでない、草の根運動のような今回のテロを防ぐ方策はない。やっかいな状況だ。
今後、市内で自爆テロなどの爆発事件が発生したり、ガザからミサイルが飛んで来てくるようにならなければよいが。。。とはエルサレムの住民、だれもが思っているところである。