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ガザ北部でハマス追い込み兵糧攻めの案
ヒズボラとの戦闘が注目されているが、ガザ地区でもイスラエル軍の戦闘と人質捜索は続けられている。
最新ニュースでは、イスラエル軍が、ハマスをガザ北部へ追いやり、そこで出入りできないように包囲して、兵糧攻めにする作戦が出ているという。その方法で、人質も炙り出す計画である。
人質約100人のうち、33人は死亡が確認されているが、まだ50人ぐらいは生きているというのが、ネタニヤフ首相の見方である。それにしても、トンネルの中で、遺体33体と、これだけ大勢の人間をどう管理しているのだろうか。
また、シンワルとコミュニケーションがとれていないとのことで、もしかしたら、重傷を負っているか死亡した可能性もあるとの情報が出回っているが、確証はないとのこと。
ヒズボラとの戦闘が続いていた間にも、ガザで最近起こっていたことは以下の通り
1)学校下のハマス攻撃で22人死亡(子供30人負傷)
21日(土曜)、イスラエル軍は、ガザ市ゼイトゥーンのアルファラ地区のハマス拠点を攻撃した。学校は機能していないが、避難民たちがおり、巻き添えとなった。ガザ保健省によると、死者数は22人。手足の切断が必要になった子供9人を含む子供30人が負傷したと言っている。
イスラエル軍は攻撃前に、避難民にそこから出るよう指示したと言っているが、被害は膨大で、ハマスが民間人を盾にしていると訴えている。
2) 人道支援物資トラックを襲撃するハマス
ガザ南部ラファでは、人道物資を運搬するトラックが武装集団に襲撃され、略奪される様子が、発表された。ハマスが人道支援物資を略奪している証拠だとしている。
3) 地下トンネルで人質6人殺害容疑のハマス2人死亡
21日、IDFハガリ報道官は、先月人質6人を、救出直前に殺害したとみられるハマス戦闘員2人をイスラエル軍が殺害したと報告した。
2人はラファのトンネルから出てきたところで銃撃戦となり、殺害した。
6人が殺害された現場の物品などから発見されたDNAなどから、2人が犯人であると特定したとのこと。
家族の一人は、兵士たちに感謝はしつつも、復讐しても慰めにはならない。テロリストを何人殺したかではなく、人質を何人助けたかだと語ったとのこと。
4) ガザ中央に野戦病院(国境なき医師団とイスラエル軍の協力)
www.timesofisrael.com/liveblog_entry/aid-group-opens-new-field-hospital-in-central-gaza/
22日、国境なき医師団(MSF)は、ガザ中部のデイル・アル・バラに、イスラエル軍COGAT(占領地政府活動調整組織)と協力して、ガザ地区で13番目となる野戦病院を設立した。
病床数は110で、緊急治療室、産科と外科を取り扱う。写真を見るとけっこうきちんとした病院にみえる。
MSFは、イスラエルに反発的な態度をとっている団体だが、今回は、イスラエル軍と協力したようである。
www.timesofisrael.com/liveblog_entry/aid-group-opens-new-field-hospital-in-central-gaza/
石のひとりごと
毎日毎日、読者の皆様には申し訳ないぐらいに、つらいニュースばかり。書くのもしんどいが、ここまで読んでくださっている皆様には感謝したい。イスラエルから目を離さない主ご自身もこの様子を見ておられる。どんな思いかと思う。
そのしんどさを覚え、これを日々背負っている現場の兵士たち、司令官たち、人質、その家族、また24時間、膨大な責任を負って、決断しているネタニヤフ首相やガラント防衛相たちを覚えてとりなしていただければと思う。
また1年もこんな生活をしているガザの人々、まだどこかに隠れているであろう、シンワルやハマス戦闘員たちの目が開かれて、止めることを決意するようにと祈る。