www.bbc.com/news/world-middle-east-32204047
Yネットなどによると、先週ダマスカス近郊のヤルムクにあるパレスチナ人難民キャンプをISISが襲撃し、その90%を占拠したが、その後、キャンプ内部では、通りでいきなり射撃されて死亡する者、首をはねられる者が出ている。
一方で、ヤルムクでは、シリアの政府軍が樽爆弾を使った空爆を行っており、キャンプのパレスチナ人たちは板挟みの攻撃にさらされていることになる。「こうなったらイスラエルに助けを求めるしかない。イスラエルの方がまだ慈悲深い。」という人もいるほどである。
火曜になり、ISISが少し撤退したのか、支配域は60%になったということだが、市民たちが死の恐怖の中にいる事には変わりはない。
ヤルムクにいたパレスチナ人2000人はすでに脱出したが、まだ数千人が残されている。国連はヤルムクに人道支援物資を搬入する必要を訴えている。パレスチナ自治政府は、現状と支援に関する査察のため、代表団を派遣した。
火曜、ガザ地区で大きな爆発があったが、ハマスがガザ地区内部にいたISISに報復したとみられている。ISISは、ヤルムクで、少なくとも2人のハマスメンバーを斬首したと言っていた。
*ヤルムクのパレスチナ人
1948年のイスラエル独立戦争の時に発生した難民とその家族たち。65年以上たった今は、当時の難民よりも、ヤルムクで生まれた子供たちの方が多いのだが、今も”難民”と呼ばれている。
*ISISの大量虐殺 www.cnn.co.jp/world/35062800.html
イラクの元フセイン大統領府近く、ティクリートで、大量に埋められているイラク兵の遺体が発見された。CNNによると、ISISは、昨年ティクリーとで1700人のイラク兵を殺害したと発表していた。遺体はその兵士たちのものではないかとみられている。
<パレスチナ国家設立を急ぐパレスチナ自治政府> http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/193754#.VSQH2KW9DCt
パレスチナ自治政府が、国家承認に向けて再び動き始めている。アラブ諸国とともに、イスラエルの”占領”を終わらせるタイムテーブルを国連安保理に提出するみこみとなっている。
同様の件については昨年、国連安保理にて過半数に届かず否決されている。今回は再度の挑戦というところ。
さらに国際刑事法廷へのイスラエルへの訴えに関する手続きも、さらに急ピッチですすめている。
イスラエルによると、先月、イスラエルは、パレスチナ自治政府の代理に徴収している税金13億7000シェケル(約400億円)を、パレスチナ自治政府へ送金したが、アッバス議長が、「イスラエルは税金の3分の2しか送って来なかった。」と激怒し、全額でなければ受け取らないとまで言った。
イスラエルが保留にした3分の1のうち、16万シェケル(約700万円)は、パレスチナ自治政府が滞納している電気代や水道代の一部として、それぞれの会社に支払われた。
パレスチナ自治政府の電気代、水道代の滞納は、イスラエルの主張によれば20億シェケル(600億円)に上っている。数ヶ月前、電気会社が滞納を理由に数時間停電させたが、国際社会から非難されたため、今も送電を続けている。
それでもアッバス議長は、イスラエルがパレスチナ人の金を搾取しているとして、国際刑事法廷に訴えるかまえ。